声の魅力や威力を知り、声優にチャレンジしたい

――さて、ここからはご本人についてのお話も聞かせてください。まずは、これまで長くキャリアを積んできて、ここ最近、ご自身に変化を感じる出来事があったら教えてください!

浦井 うーーーん(とじっくり考えて)、前よりも人と仲良くなった気がします(笑)。以前から先輩にかわいがっていただくことは多かったんですけど、今は同業の方はもちろん、異業種の方も含めて同世代の人たちとのつながりが、より強くなってきたかなと感じます。僕自身、今でもそんなに人とつるむタイプではないですけど、周囲と思いやりを持ち合っている感じがすごくあります。

 

――それはどうしてでしょうか?

浦井 やっぱりコロナ禍の影響が大きいんじゃないかな。みんながその状況に向き合わざるを得なかったから、いたわりあって優しく思い合っている気がします。

――舞台の現場だと、1人が倒れると大きな影響になってしまいますもんね。

浦井 そうですね。だから余計にそう感じるのかもしれないですね。

――もう一つの質問は……今、新しく始めたいことはありますか?

浦井 声優のお仕事に興味があります。ありがたいことにナレーションをやらせていただく機会も増えましたし、ラジオなどもやってきて、声の魅力や威力を感じています。人にダイレクトに寄り添う感じもあるし、その表現の幅がすごいですよね。声優さんたちのパフォーマンスを見ても、そのすごさに圧倒されちゃって。それは技術だし場数でもあると思うから、挑戦してみたいですね。

――では、維持したいことは?

浦井 もっと音域を広げたいです。

 

――やはりお仕事のことなんですね。体力面の維持で何かしていることは?

浦井 水泳をしています。コロナ禍になってからだから、ここ1年くらいかな。時間が空いたら……という感じで。水泳は昔からやっていたんです。肺活量も増えるし、全身運動だからいいなと思って。あとは、おいしいものを食べること! です。

――ミュージカルの俳優さんは食事をすごく節制しているイメージがありますが、浦井さんにもチートデイはあるんですか?

浦井 食べない! と決める日もあるし、食べる! と決める日もあります(笑)。

――では、そのチートデイに食べるとしたら何を食べますか?

浦井 加藤和樹の作るラーメン! めちゃくちゃおいしいんです。食べたらびっくりしますから。どのラーメン屋さんよりおいしいです!


プロフィール
 
浦井 健治(うらい・けんじ)
1981年8月6日生まれ。東京都出身。2000年『仮面ライダークウガ』で俳優デビュー。04年 ミュージカル『エリザベート』ルドルフ皇太子役に抜擢。06年、初主演ミュージカル『アルジャーノンに花束を』、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』が評価され第31回菊田一夫演劇賞を受賞。以降、数々の賞を受賞し、舞台、ドラマのほか、ナレーションなど様々な分野で活躍。また、3月15日にニューアルバム『VARIOUS』をリリースし、5月からは東京、大阪でライブツアー『浦井健治Live Tour 2023~VARIOUS~』を行う。Twitter : @Kenji_Staff
〇ミュージカル『アルジャーノンに花束を』2023/PV