さあ、チケットをゲットしよう!

さて、一番大事なチケット選びについて詳しくお話ししましょう。

☆購入場所:各種チケット販売サイト

まずはチケットを買う場所ですが、基本的にはエンゼルス公式サイトより直接購入をするのが主流です。

基本的には英語表記のみになってしまいますが、革新的な技術の進歩により「ブラウザー内の翻訳機能」という素晴らしいものが存在するので、ぜひそちらを活用してみてください!

なお、近年のチケットは原則モバイルチケットとなっており、MLBのチケット専用アプリ「MLB Ballpark」が必要となりますので、あらかじめスマホへダウンロードをしておきましょう。

ほかにもStubHubやSeatGeekといったチケット流通サイトもあり、よほど人気な試合でない限りはこれらのサイトのほうがチケットを安く購入できます。ただ、サイトによっては日本のクレジットカードを受け付けていなかったり、現地の方と直接英語でのやりとりが必要だったり、と若干使いづらい部分もあるのでご留意ください。

☆観戦スタイルに応じて席を選びましょう!

エンゼルススタジアムは3階層(1階:100番〜200番台、2階:300番台、3階:400~500番台)になっておりますが、観戦スタイルによってオススメ場所が変わります。

(注:エンゼルススタジアムのホーム側は3塁側です。日本では通常1塁側がホームとなっていますが、ホーム側のベンチ前の席を狙う場合は間違えのないようにしてください)

1.思いっきりドアップで大谷選手を見たい方:109~127番台

最も内野に近い席であり、投手および打者としての大谷選手を見るには一番優れている場所! 本命の試合で取りましょう。ちなみに筆者は110番の2列目に座りましたが、大谷選手がフィールドからベンチへ戻ってくる際には目の前を通りました。

▲生で見ると改めてめちゃくちゃ身長高い

2.コスパ重視のあなたにオススメ:300番台

2階席なので100~200番台よりは安いものの、前方列によっては200番台よりフィールドに近いことも。最もコスパ・バランスがいいチケットが取れるかと思います。直前になっても多少のチケットが残っている可能性も高いので、滞在中に追加で試合観戦をしたい際には探してみる価値はあるかと思います。

▲故Tyler Skaggs選手の追悼試合にてノーヒットノーランを達成したエンゼルス。305番台の席より

3.雰囲気だけでも味わいたい方へ:400番台

3階席なので最も安く、球場の雰囲気や演出を味わうには最適。大谷漬けの観戦旅行をしたい場合でも、さすがに毎試合100番台のチケットを購入する予算を持っている人は少ないかと思うので、優先度の低い試合(大谷選手が投手として登板をしないとわかっている試合など)の際に狙うのがいいかと思います。フィールド上の選手は小さくてあまり見えなくとも、スクリーンは鮮明に見えるので演出などは十分に楽しめます!

▲大谷選手が映し出されると大歓声が起こります

4.個人的にオススメしない場所

上記(109~127番)以外の100番台:一番高額で値段の割には大谷選手の主戦場(内野)から遠く、角度もイマイチになってしまいます……。

▲こちらが107番台からのビュー。いい席ではあるんですが、大谷選手目当てで行く場合は価格に見合ってないのでは?

200番台(含む外野):1階にあるものの、物理的にフィールドから遠い。前述の通り300番台のほうがむしろ近い。ただし、ホームランボールを狙いたいのであれば外野席(236~260番台)を確保するのはアリかもしれない!

500番台:ズバリ、遠すぎて何も見えません。何試合も通う現地民にとっては1桁ドルで気軽に球場へ来られるチケットではあるものの、わざわざ日本から出向かってまで行くには、かなり物足りないと思います。

▲大谷翔平が歴史を変える瞬間をぜひ現地で! 写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

大谷翔平が歴史を変える瞬間をぜひ現地で!

相応の金額をかけて、国際旅行をしてまで一人の選手を見に行くのは、いくら野球や大谷選手が好きだとしても少し気がひけるかもしれません。しかし、(エンゼルスファンですらない)筆者からしても、それでも時間・お金に見合った以上の価値がある経験だと思います。

大谷翔平はまさに野球の歴史を変えている最中であり、それを1試合でも生で観戦をすることはかけがえのない貴重な経験でしょう。迷っている方は思い切って行ってみてはいかがでしょうか!

おまけ
アメリカ西海岸在住民であれば、ほぼ満場一致で「史上最高のハンバーガーチェーン」と豪語する、『In-N-Out Burger』が超オススメです!
とにかくうまい! ずっと東海岸に住んでいた筆者にとっては初体験でしたが、美味しかったうえにかなり安い(バーガー+ポテト+飲み物で5〜7ドルで食べれちゃいます)。カスタマイズも豊富で、「プロテインスタイル」(バンズの代わりにレタス代用)や「アニマルスタイル」(肉をマスタードで焼き、玉ねぎ、ピクルス、ソースを追加)といった名物カスタムも売りポイント。英語での注文が少し怖いかもしれませんが、カルフォルニアのソウルフードをぜひ堪能してみましょう! 
▲圧倒的なボリューム感もメジャー観戦ならでは!

プロフィール
KZilla(ケジラ)
ニューヨーク・ヤンキース、およびMLBの魅力をTwitter、note、ラジオなどで発信し続ける注目の野球アナリスト。ニューヨーク育ちの英語力を活かした情報収集力と分析力は、コアなファンからも高い評価を得ている。新連載がスタートし、ますます気合も十分。本連載の経費でヤンキースVSエンゼルスの現地観戦を担当編集と一緒に企んで……もとい、目標にしている。Twitter:@TokYorkYankees、note:KZilla|note