ピッチで戦っている選手にリスペクトを!

僕は元来、浦和レッズサポーター(温厚)でやらせてもらってます。

上記の自己紹介を必ずする+対戦したときに良い選手だった相手チームの選手を褒めるのが好き。

と言うこともあり、他サポとも仲良くやらせてもらっています。

そんな僕を怒らせたライト層がいたんですよ。

あれは2016年のこと。

代表戦を見に行った僕は例によって、キャーキャーと熱狂する若いサポーター達に囲まれて観戦していました。

人気のある選手がボールを持てば、どんなに低い位置でも、普通のプレーでも

「キャー!!」

と声が上がる。流川楓親衛隊か。

「L・O・V・E・ウ・サ・ミ!!」か。

その点、僕は違います。西川選手が触るたびに野太い声で

「シューサクー!!!」

お前はお前で三井寿を応援する堀田徳男じゃねぇか。

そんな試合中、日本代表が後ろでボールを動かす展開に、僕の真後ろの『宇佐美貴史親衛隊』の女の子が隣の女の子に喋り始めます。

「西川はつなごうとするけど、ミスするから怖いんだよ!」

確かに、そのときの近々のリーグ戦で西川選手のロストから失点をしていました。

しかし、俺たちの守護神・西川周作の足元の技術を、そんなワンプレーで語るんじゃねぇ。マジでめちゃくちゃ上手いからな。

あんなキック蹴れるの、西川かエデルソン(マンチェスター・シティGK/ブラジル代表)くらいですよ!

不快ではあったけど、若いミーハーサポーターの言うことですから。背後の野次をロナウジーニョばりに背中でクッションコントールして落ち着かせます。

しかし、それから西川選手がボールに触るたび

「危ない!!」「早く蹴れ!!」「怖い怖い怖い!!」

と、金切り声の連発。

僕の背中のクッションコントロールも衝撃を殺しきれなくなってきて、いよいよ臨界点に近いです。

ワンピースのゾロは

「背中の傷は剣士の恥だ」

という名言を残しましたが、僕の背中はうんちのタトゥーが20個入っているくらい恥の多い背中になっていました。

そして試合も終盤に。オープンな展開になり、相手国にチャンスが生まれ出します。

終了間際、ついに絶体絶命のピンチが訪れました。

そこで!!! 西川周作のスーパーセーブ!!!!

熱くなった僕は思わず、振り返り後ろの席に向かって

「見たか! おらぁ!!!」

と叫んでいました。

しかし、その女子2人はすでに帰っていて、もうそこには誰もいませんでした。

宇佐美選手は途中で交代したし、終了まで見ると電車混むもんねぇ。わかるわかる。

そして僕は、女子の残像に向かって叫びました。

「ニワカがよぉ!!!!!」

ニワカでも全然いいです。でもニワカ知識で選手を悪く言うのはやめましょう。

特に代表戦は、どこにその選手のファンがいるか、わかりませんよ。

次回の『カカロニ・すがやの“熱”Football Watch!』は、4月24日(月)更新予定です。お楽しみに!!


プロフィール
 
カカロニ・すがや
1991年3月5日生まれ。O型。東京都出身。2016年、現在の相方である栗谷とカカロニを結成。グレープカンパニー所属のお笑いコンビとして活動中。趣味はサッカー(サッカー歴15年・ブラジル・ロシア・カタールW杯を現地観戦)、深夜ラジオ(元ハガキ職人)。特技はサッカーとくりぃむしちゅー上田さんの例えツッコミを暗記すること。Twitter:@sugayazinho instagram:sugayazinho