ズラタンは漫画みたいなシュートをたくさん決める選手

初めて見たのは2003-2004シーズンのUEFA チャンピオンズリーグ。

アヤックス(オランダ/エールディヴィジ)のストライカーとして出場していたイブラヒモヴィッチは、まだスラッと細く、プレーも大柄ながら足元もうまい、といった印象でした。

その後、ユーロ2004で僕の大好きな、人を活かすのうますぎマンこと、ヘンリク・ラーションの相棒としてスウェーデン代表で活躍。

相手の頭くらいの高さのボールをヒールで回し蹴りし、イタリアを仕留めたゴールは多くの人にイブラヒモヴィッチの名前を印象づけたと思います。

後々、僕はこの部分に惹かれていくのですが、イブラヒモヴィッチという選手はとにかく漫画みたいなシュートをたくさん決める選手でした。

時に30m近いオーバーヘッドを決めたり、他の選手とは格が違う弾丸シュートを決めたり……。

また、その俺様な発言も漫画のようで、母国・スウェーデンの辞書には「ズラタン:王様のように振る舞うこと」という新語が記載されているそうです。

余談ですが、常にどのチームでも王様としてヤンチャなチームメートをオーラと実力で平伏させてきた彼は、ACミラン時代に小言を言ってきた“闘犬”ガットゥーゾを持ち上げてゴミ箱に入れたことがあるそうです。

特に印象的な試合は、2014ブラジルW杯のヨーロッパ予選プレーオフでのポルトガル戦。

ホーム&アウェイで行われたこの試合。勝った方がW杯行きの最後の切符を掴み取る。ファーストレグではクリスティアーノ・ロナウドのゴールでポルトガルが勝利。

そして迎えたセカンドレグの得点者は、

クリスティアーノ・ロナウド
イブラヒモヴィッチ
イブラヒモヴィッチ
クリスティアーノ・ロナウド
クリスティアーノ・ロナウド

チームスポーツなのであまりこういう言い方は好きではありませんが、この一戦は紛れもなくイブラヒモヴィッチ対クリスティアーノロナウドと言える一戦でした。

2試合で4ゴールのロナウドもさすがですが、イブラヒモヴィッチはポストプレーで味方のチャンスも数多く演出し、圧倒的なフィジカルでヘディングシュートを決め、弾丸フリーキックを決め、上から落ちてくるボールを足裏で蹴っ飛ばすという信じられないラストパスを出すなど、驚愕のプレーを連発。

惜しくもW杯出場には手が届きませんでしたが、後に「ブラジルW杯はどこで見る?」という質問に

「俺がいないW杯など見る価値がない」と言い切るところも含めて、イブラらしくてかっこよかったです。