意味の重複はとにかく削る
さらに、文章の中でカットしてもかまわないのが、重複表現です。
たとえば、
「まだ未定です」
「隔週おきに」
「まず最初に」
といった、同じ意味の言葉を重ねてしまう表現はやめましょう。
「まだ未定」→「未定」
「隔週おき」→「隔週」
「まず最初」→「最初」
で十分です。
こういった重複表現を避けるためにも、やはり言葉の意味をしっかりと理解しておくことです。
「未定」とは、未だ定まらず、まだ決まっていないということです。隔週とは1週間おきのことです。最初は、一番はじめという意味です。
「受注を受ける」「後で後悔する」なども、同じ意味の言葉を重ねてしまっています。「受注する」「後悔する」としましょう。
また、「よくよく考えてみます」といったような表現は、感情を込めることができます。しかし、文章を短くしたいときは、「考えておきます」で十分です。
「ちょこちょこしている」「ザーザー雨が降る」といった同じ言葉を続けて書くと、子供っぽい印象を相手に与えてしまいます。
相手に「情報を伝えるとき」には重複表現を避け、スッキリした文章をつくりましょう。
一文に同じ意味の言葉がある場合も削る
「まだ未定」というような連続した重複表現のほかに、一文の中に同じ意味の言葉が入っている場合もあります。
次のようなものがありますが、これらも短くしましょう。
「重複表現をしてしまう理由には、言葉の意味を知らないという理由がある。」
↓
「重複表現をしてしまう理由は、言葉の意味を知らないからだ。」
「私がほっとしたのは、納期が間に合って安心したからです。」
↓
「私は、納期が間に合って安心しました。」
「お客様がおっしゃるには、商品が汚れていたとおっしゃいました。」
↓
「お客様は、商品が汚れていたとおっしゃいました。」
このような表現はよくやってしまいがちです。
こうした余計な文こそが、文章を長くし、要点をわかりにくくする大きな要因となっているのです。