心に恐れを持っていると、それが実現してしまう

地球はダイナミックに生きていると申し上げました。では、そのような地球に住んでいる私たちはどのような心構えでいたら、いいのでしょう。私はいつも「備え」をして、「恐れ」を手放してくださいとアドバイスしています。当たり前のことのようですが、実は多くの皆さんがその反対のことをしています。

つまり、「恐れ」ているだけで、「備え」が疎(おろそ)かになっているのです。何をどう備えるかは、家族構成や状況によってさまざまですが、実は自分なりに備えると、「あとはなんとかなる」と覚悟が定まるものだと思います。

たとえば地震や台風には実際にどう向き合えばいいでしょうか?

実際に、家族が3日間過ごせるように備えれば、あとは共助(きょうじょ)〔ご近所〕や公助(こうじょ)〔自治体〕の手が整ってきます。そのためにも、まずは自助(じじょ)がとても大切なのです。

まずは備えることが重要 イメージ:PIXTA

具体的に何を準備するかについては、消防庁のホームページなどに一般的な案内は載っていますし、面倒な方は色々入った「非常袋」を買うこともできます。赤ちゃんがいればオムツも必要でしょうし、ペットを飼っている人はペットフードも備えがあったほうがいいでしょう。自分なりにアレンジする必要はあると思います。

ちなみに私はいつもカバンの中に登山用のヘッドライトを入れています。電源が落ちても、明かりがあればとりあえず安全なところへ動くことはできます。このように準備することは想像力を使うのです。

まだ、来ない未来を心配する必要はないのですが、「○○になったら、○○する」というシミュレーションは必要だと思います。私は自家用車を持っていませんが、もし持っていたら、運転席にカナヅチなど窓を割る道具を備えておくと思います。

さあ、準備が終わったら、もう心配するのは止めましょう。心に「恐れ」を持っていると、それが実現してしまうかもしれません。もし、日本国民が「地震がきたら怖い」と思っていると、その集合意識が現実を創ってしまいます。

かといって、「何も起こらない」と思うのは謙虚さが足りません。先ほど述べたように、ダイナミックに生きている地球に対して、失礼です。そして、「もし動くならば、穏やかな変化でお願いします」と祈ればよろしいのではないでしょうか。

地球に感謝する気持ちを忘れていませんか?

地球の変化や浄化活動に、私たちのほうがついていくという謙虚(けんきょ)な気持ちが必要だとあらためて思うのです。地球は良くなるために変化しているのですから。

また、地球の変化は何も今に始まったことではありません。2011年に東日本大震災が起こりましたが、その約1100年前、東北地方でマグニチュード8以上とされる貞観(じょうがん)地震が起こっています。

20歳だった清和(せいわ)天皇は「自らの不徳の致すところ」とお言葉を述べられました。当時も今も、自然災害に対して、天皇陛下は自分のこととして捉(とら)えていらっしゃいます。その強い当事者意識というものを私たちは手本にしていきたいものです。

貞観地震の5年前には富士山が噴火していますし、さまざまなところで大きな地震が起こりました。つまり、約1100年前の平安時代、地球が変動期にあったのだと思います。人間にとって、1000年は長いかもしれませんが、地球にとったら500年、1000年はあっという間です。ですから、何か地球がおかしなことになっていると思う必要はありませんが、地球が今再び、変動期に入ったことは間違いなさそうです。

地球にとっての500年、1000年はあっという間だ イメージ:PIXTA

2019年の夏に『天気の子』というアニメ映画が上映されました。東京は梅雨が長引き7月はほとんど雨でしたが、その映画でも雨が降りやまない東京が舞台でした。偶然の一致にしては、あまりにもタイミングが絶妙でした。ネタバレになってしまい恐縮ですが、その映画の結末は、雨が続き、東京の多くが水没するのです。しかし、登場人物のおばあさんが「昔に戻っただけ」と静かに言います。

確かに、人間の勝手な都合で東京湾をどんどん埋め立ててきました。そして、そこへ建物を建てたり、住んだりしているのです。

「ここに住まわせてくれて、ありがとうございます」と地球に感謝する気持ちを忘れていませんか。また、住むだけでなく、地球からさまざまな恩恵を受けています。食べ物はもちろん、洋服も家も自動車も、この世にある全てのものは地球から取り出して形を変えたものです。全て、地球から生まれています。どんなに感謝しても足りないぐらいです。

ほんの100年前は16億人程度だった世界人口は、いまや75億人です。地球に感謝して、謙虚に仲良く暮らしていきましょう。

どうか、地球に住まわせていただいているという謙虚さと感謝を忘れずに。