地球に感謝する気持ちを忘れていませんか?

地球の変化や浄化活動に、私たちのほうがついていくという謙虚な気持ちが必要だとあらためて思うのです。地球は良くなるために変化しているのですから。

また、地球の変化は何も今に始まったことではありません。2011年に東日本大震災が起こりましたが、その約1100年前、東北地方でマグニチュード8以上とされる貞観(じょうがん)地震が起こっています。

20歳だった清和天皇は「自らの不徳の致すところ」とお言葉を述べられました。当時も今も、自然災害に対して、天皇陛下は自分のこととして捉えていらっしゃいます。その強い当事者意識というものを、私たちは手本にしていきたいものです。

貞観地震の5年前には富士山が噴火していますし、さまざまなところで大きな地震が起こりました。つまり、約1100年前の平安時代、地球が変動期にあったのだと思います。人間にとって、1000年は長いかもしれませんが、地球にとったら500年、1000年はあっという間です。ですから、何か地球がおかしなことになっていると思う必要はありませんが、地球が今再び、変動期に入ったことは間違いなさそうです。

地球にとっての500年、1000年はあっという間だ イメージ:PIXTA

2019年の夏に『天気の子』というアニメ映画が上映されました。東京は梅雨が長引き7月はほとんど雨でしたが、その映画でも雨が降りやまない東京が舞台でした。偶然の一致にしては、あまりにもタイミングが絶妙でした。ネタバレになってしまい恐縮ですが、その映画の結末は、雨が続き、東京の多くが水没するのです。しかし、登場人物のおばあさんが「昔に戻っただけ」と静かに言います。

たしかに、人間の勝手な都合で東京湾をどんどん埋め立ててきました。そして、そこへ建物を建てたり、住んだりしているのです。

「ここに住まわせてくれて、ありがとうございます」と地球に感謝する気持ちを忘れていませんか。また、住むだけでなく、地球からさまざまな恩恵を受けています。食べ物はもちろん、洋服も家も自動車も、この世にある全てのものは地球から取り出して形を変えたものです。全て、地球から生まれています。どんなに感謝しても足りないぐらいです。

ほんの100年前は16億人程度だった世界人口は、いまや75億人です。地球に感謝して、謙虚に仲良く暮らしていきましょう。

どうか、地球に住まわせていただいているという謙虚さと感謝を忘れずに。