甲府の応援に他チームのサポーターも駆けつけた!

そんな甲府の記念すべき第1戦は、アウェーのメルボルンシティ戦。

以前から言っていますが、甲府は規模の小さいクラブです。そんなチームがアジアの舞台に挑む。これはサポーターにとっては夢のようなことです。

うちの子たちが、みんなで奇跡を起こせば世界と戦えるかもしれない舞台に挑むのです。

甲府のクラブハウスには「何か手助けできることはないでしょうか?」と、現地在住の日本人から連絡があったとか。彼は甲府アカデミーでサッカーをしていたことがあるそう。

また、甲府サポーターに「ヤベさん」という方がいます。甲府サポーターには周知の方だと思いますが、旅行に関する知識や外国語が堪能で、何度もサッカー観戦旅行をしている方です。

僕は2018年ロシアW杯のときに知り合ったのですが、その後、行き当たりばったりの旅をする僕に遭遇するたび、村の長老くらい耳寄りな情報を教えてくれて、助けてくれた恩人です。

過去にも書きましたが、攻略本なしの旅を好む僕は、ヤベさんと出会うことを『勝ち確』と呼んでいます。

そんなヤベさん(Xではべーやー)が、海外遠征に慣れてない甲府サポーターのためにオンラインサロンを開設し、旅の手引きをしたおかげで、多くの甲府サポーターが歴史的な瞬間を目の当たりにし、甲府初の海外アウェーは画面越しにも、かなりサポーターの後押しを感じることができました。

〇【メルボルン×ヴァンフォーレ甲府|ハイライト】甲府がアジアの舞台で歴史的な勝ち点獲得!

そして、ついに迎えたホーム。(国立だけど)

国立には結果的に、甲府サポだけでなく甲府を応援したい多くのJリーグチームのサポーターが訪れました。

僕は同時刻に埼玉スタジアムで浦和レッズが試合しているので、観戦は自粛しましたが(仕事の時間的に国立ならギリ行けたけど)、とても素晴らしい雰囲気だったと思います。試合も劇的な勝利で選手も喜んでいるように思えました。

日本の代表として世界に挑む甲府を、声の面でも、経済面でも支える。僕は素晴らしいと思います。(レッズのユニフォームを着ていくのは違うけど。裏でやっているから)

他チームのサポーターが、自軍のユニフォームを着ていくことに賛否両論あるみたいですが(否は例によってレッズサポが多い。自分たちの応援への誇りの裏返しかもしれませんが)、甲府がそれを望んだのに他所のサポーターがとやかく言うべきではないと思います。

Jリーグはそうあるべき、とか、それは違う、ではなくて「甲府の初挑戦はこれでいいじゃないか」と。

毎年出場、毎年優勝を目指す浦和とは、背景が違うのですから。

天皇杯で日産のゴール裏を埋めたんだから、甲府で開催できるようになれば、きっと自力で埋めますよね。

甲府がそういう応援を望み、結果として選手の力になったのですから、最高の一戦です。

〇【ヴァンフォーレ甲府×ブリーラム・ユナイテッド|ハイライト】AFCチャンピオンズリーグ グループH 第2節

別のチームのゴール裏に自分のチームのユニフォームを着ていくのは、個人の美学として引っかかるので僕はしないけど、ヤベさんへの恩、(畑尾)大翔やオミさん(山本英臣)への想い、あと大翔在籍時の甲府のユニフォームがあるので、僕も甲府の応援に行きたいと思っています。

とはいえ、レッズとほぼ日程が一緒なんですよね。レッズがアウェーで試合していて見に行けないときだけ行こうかな。でも、個人の趣味で怒られたくないな。笑

でも、行きたいんだもんな。

その前にレッズが決勝トーナメントをほぼ決めてくれてたら、いけるかな……。いや、行く!  僕はレッズが好きだけど、その前にサッカーが好きだ!  見たい試合は見に行くんだ!!

▲甲府が旧国立をJリーグで一番最後に使った、あの日の浦和戦(本人提供)

次回の『カカロニ・すがやの“熱”Football Watch!』は、10月23日(月)更新予定です。お楽しみに!!


プロフィール
 
カカロニ・すがや
1991年3月5日生まれ。O型。東京都出身。2016年、現在の相方である栗谷とカカロニを結成。グレープカンパニー所属のお笑いコンビとして活動中。趣味はサッカー(サッカー歴15年・ブラジル・ロシア・カタールW杯を現地観戦)、深夜ラジオ(元ハガキ職人)。特技はサッカーとくりぃむしちゅー上田さんの例えツッコミを暗記すること。Twitter:@sugayazinho instagram:sugayazinho