SNSはめちゃくちゃ苦手なんです
――ここまで長いあいだやってきたなかで、佐藤さんが感じている剣道の魅力はどんなところにあると思いますか?
佐藤:高校1年生のときにはレギュラーにも入れていなかったんですけど、監督の言葉を信じて頑張っていたら結果がちょっとずつ出てきたんです。芸能界に入ってからも、オーディションに落ちようが、何を言われようが、自分を信じて頑張ったら結果に表れる、そういう感覚を持ち続けられるのは、剣道をやっていたからなんだなろうなと思っています。剣道は私をメンタル的にも成長させてくれました。
――剣道が芸能界で武器になるという見通しはあったんですか?
佐藤:まったくなかったです。そもそも芸能界のことを甘く見ていて、事務所に入ったらお仕事があるものだと思っていたんです。でも、いざ入ったら厳しい世界で……。最初は剣道が好きなだけだったんですけど、「剣道を武器にしたら強いんじゃないか」と気づきました。でも、私は剣道を仕事のために使うのはあまり好きではないので、仕事以外でも道場に通って練習をしたり、これまで通り真剣に向き合うようにしています。
――TikTokでは「剣道あるある」も投稿されていますが、SNSの投稿に関して何か意識されていることはありますか?
佐藤:正直に言うとSNSがめちゃくちゃ苦手なので、あまり見ないんです。だから、いま何が流行っていて、これをやったらバズるみたいなことはわからないのですが、剣道をやっている友達に連絡してTikTokの流行りを聞いてアドバイスをもらったり、社長の意見を取り入れたりして、なんとか頑張ってます。
――ここまで反響が大きくなるとは思っていましたか?
佐藤:全く思っていませんでした。たぶん私だけではなくて、皆さんもびっくりしているんじゃないかなと思います。今でもあまり実感がないのですが、見てくれている皆さんに感謝ですね。結果的に私の大好きな剣道が広まってくれて、とてもうれしいです。
――佐藤さんがタレントとして活動するモチベーションになっているのは、「剣道を広めたい」という思いなんですね。
佐藤:そうですね。知名度が上がって芸能界で活躍できたら、自分の発信の影響力も大きくなってくるじゃないですか。「剣道の魅力をみんなに知ってほしい」という思いがあるので、私の活動を通して知ってもらえたらいいですね。
需要があればグラビアをやっていきたい
――“日本一可愛い剣道女子”としてグラビアにも出演されていますが、もともとグラビアには挑戦してみたかったんですか?
佐藤:グラビアは想像していませんでしたね。特にやりたいわけでもなかったのですが、苦手とかイヤだという気持ちもなくて。タレントとして活動していくなかで、グラビアにも挑戦したほうが自分にとってプラスになると思ったので始めました。
――初めての撮影は緊張しませんでした?
佐藤:しなかったですね。むしろ、新鮮なことばかりで楽しかったです。プライベートでプールとか温泉に行くほうが恥ずかしいかもしれないです(笑)。
――自分のグラビアはご覧になりましたか?
佐藤:見ました。これまでは自分の出ている番組とかをは見ないタイプだったんですけど、グラビアで売れている方のインタビューを読んでいると、皆さんご自身のグラビアを見て研究しているんですよね。私にはそういうところが足りないのかなと思って、積極的に見るようになりました。
――グラビアはこれからも続けていきたいですか?
佐藤:需要があればやっていきたいです! ネットニュースとかを見てみると、ありがたいことに皆さんから反響をいただくので、これからもいろんな形で披露できたらうれしいです。
――グラビアとしての活動のほかに、現在は『剣道まっしぐら! - Enjoy Kendo seriously-』というYouTubeチャンネルにレギュラー出演されていますね。収録はいかがですか?
佐藤:スタッフの皆さんが「そのままでいいよ」と言ってくださるおかげで楽しくやれています。企画で試合があったりすると、そこに向けてしっかり稽古を積んで準備をするようにしています。仕事という感覚ではなくて、剣道と心から向き合うことで、映像を通して剣道の魅力がより伝わると思うので、そこは意識しています。
――これまでテレビやYouTubeに出演されて、印象に残っている方はいますか?
佐藤:『剣道まっしぐら! - Enjoy Kendo seriously-』で共演している渡辺正行さんをすごく尊敬しています。泊まりのロケも多いので長い時間一緒にいることが多いのですが、リーダー(渡辺さん)はカメラが回っていないときでも、剣道に一生懸命に向き合っているんです。
あれだけ芸能界で活躍されている方なのに、私に対しても優しく対応してくれたり、いろいろなアドバイスもくれたりして、人間としてステキな方だなって。私もリーダーみたいな存在になりたいですね。