浦和レッズvs町田ゼルビアを徹底考察しています!
Jリーグも17節を消化。あと2試合で後半戦に突入します。
僕がシーズン早々に予想した順位は、セレッソのサプライズ大失速および広島のまさかの足踏み、そしてFC町田ゼルビアの恐るべきJ1へのアジャストの早さにより、どうにも外れそうな感じになっておりますが、ここからは僕の愛する浦和レッズの前半戦について語っていこうと思います。
そうです。いろんなチームについて語ったりしていますし、今週末には明治大学vs桐蔭横浜大学の観戦に行きますが、大前提として僕は浦和レッズサポーター(温厚)なのです。
その前に、ひとつ告知をさせてください。J1全体の今季最大の誤算は、町田の強さだと思います。そんなゼルビアとレッズの内容に関して、僕が3回も同じ試合を見て『佐藤光春 浜谷健司のいけ!ゼルビアアルディージャ』で徹底考察しているので、よかったら是非ゼルアル見てください。
〇Jリーグ町田・大宮応援番組「行け!ゼルビアルディージャ」カカロニ登場!浦和戦振り返り
このコラムでも書きましたが、町田はファウルが多い。……なんて言われたのは昔の話で、J1のポゼッションのスピードに慣れてきた現在は、多くの場面でファウルなしで奪うこともできてますし、引く場面と緩急を巧みにつけて体力面でも90分通して戦えるチームになっています。
一方で、町田対策として町田にボールを握らせるという手法も定着してきていますので、後半戦で町田包囲網が、どのように黒田監督を困らせるのかも注目ですね。
この動画で、浦和の攻撃のスイッチがグスタフソンの投入であったのに対し、町田の攻めに行くスイッチが、こちらもグスタフソン投入だったというのは、かなり面白い黒田監督の心理考察かな、と思います。
グスタフソンが入ると、浦和のボールは真ん中から回るようになり、クオリティが上がりますが、町田としてもショートカウンターを打ちやすい位置をボールが経由することになりますからね。もっとそこを立てて喋れればよかったのですが、話術が。冷静さを欠いており反省です……。詳細は是非YouTubeで。
監督の愛弟子・グスタフソンを中心にポゼッション
さて、レッズの今シーズンを僕目線で振り返っていきます!
新指揮官・ヘグモ監督の下、愛弟子であるアンカーのグスタフソン選手を軸としたポゼッションサッカーを、キャンプで仕上げて開幕を迎えた浦和。試合前のアップでも、スタメンがピッチ上に並んで立ち位置を確認しているくらい、まだチームとしては土台を組む段階。この段階で広島と当たりたくなかった、というのが正直なところです。
というわけで、案の定、広島のハイプレスに捕まり、開幕戦は完敗。グスタフソン選手がJリーグレベルをちょっと逸脱したゲームメーカーであることが浦和サポに発覚すると同時に、当然のように広島にも伝わったため、べったりマークするという当時の浦和封じの最適解を早々に発動されてしまいました。
〇【サンフレッチェ広島×浦和レッズ|ハイライト】2024明治安田J1リーグ第1節 | 2024シーズン|Jリーグ
そして、ここから浦和の強みと弱みがはっきりと出る前半戦に。
相手が『自分たちのサッカー』というのを志向するチームであれば勝てるが、浦和対策をしてくるチームには全く対応できない、というのが中盤まで続く流れとなりました。それほどまでに浦和は対策がしやすかった。
サポーターとして見ている僕ですら思うくらい、グスタフソン選手を封じられるとインサイドハーフがうまくゲームに絡めない。
また、インサイドハーフが開けたスペースにウイングがあまり入ってこないため、中盤を経由したポゼッションができず、良い形でワントップのチアゴ サンタナ選手にボールが入らない。
守備でもサイドの高い位置にボールを出されると、そこに寄せていくサイドバックの背後のスペースやアンカーの脇のスペースを徹底して突かれました。
そんな苦しい戦いのなかでも光明がありました。それは、新加入選手が軒並み大当たりしたこと。
昨季は最後の個で打開する局面が崩せず、失点数に対し得点数が低かったなか、もともと浦和サポーターだという前田直輝選手が、代表に入るのでは? というくらいの圧巻の単独突破で、希望の光と浦和サポーターにぶっ刺さる熱いハートを見せます。
そして、こちらも埼玉出身の渡邊凌磨選手! 本来は2列目の選手ですし、本人もそれを望んできたんでしょうが、キャンプからサイドバック起用。
しかし、まさに臨機応変。試合中に2列目やインサイドに入っても、また同じサイドバックでも試合ごとに相手や味方を見て柔軟にプレー。前田選手とは趣の違う、知性と人を食ったような飄々としたプレーで周りと絡んでチャンスを量産します。
「せっかくプロになったんだし、浦和でプレーしないと」という受け答えもサポ心を掴みました。