声で覚えていただくことも多いんです
――写真集で良いきっかけ作りができたようですね。ここからは、山崎さん自身についてもお聞きしたいのですが、芸能界に入ったきっかけというのは?
山崎 『のだめカンタービレ』を見たことでコメディ俳優を目指して、17歳のときにオーディションを受けたのがきっかけです。
――そのオーディションではファッション誌の冠がついた賞を受賞し、モデルデビュー。そして約7年間『ズームイン!!サタデー』でお天気コーナーを担当していたんですよね。音大の声楽科出身とのことですが、歌は小さい頃からやっていたんですか?
山崎 はい。地元の合唱団に入っていて。初めて出たテレビが『NHK紅白歌合戦』で、北島三郎さんの後ろで歌っていました。
――ええ! それはすごい!
山崎 あんまり記憶にないんですが、たぶん小学2年生くらいの頃に。『北風小僧の寒太郎』を一緒に歌ってました。児童合唱団は高校2年生まで続けていました。
――その後、音大へ進学。そのまま音楽の道に進むつもりだった?
山崎 それがそうでもなくて。そもそも将来、何になりたいかっていうのが全くなかったんです。それこそ小さい頃に紅白に出たりして、番組制作の裏側を見ることが多かったので、テレビのADさんになりたいと思っていた時期もありました。高校から音楽系の学校に入ったのですが、そこまで将来を見定められてはいなくて。そんなときに『のだめ~』を見て俳優業に興味が出てきたんです。
――そこで見つけたオーディションを受けてみた、と。
山崎 はい。ある意味、行き当たりばったり(笑)。とはいえ、音楽はずっと大好きですし、音大で得た基礎的な知識は今の仕事にも役立っています。喉はすごく強いですし、枯らしたことはないかもしれません。
――声もすごくきれいですよね。
山崎 声で覚えていただくことが多いんです。朝のラジオ(Inter FM『MUSIClock with THE FIRST TIMES』)のリスナーさんからは「声を聴くと元気がもらえる」と言ってもらえたり。声を褒めていただけるとすごくうれしいですね。
――ちょうどお話に出た『MUSIClock with THE FIRST TIMES』(愛称:みゅじろく)ですが、平日の朝から芸人さんと山崎さんとの掛け合いが非常に面白いと評判です。山崎さん的に番組のここが魅力というのをひと言で表すと?
山崎 予定調和じゃない感じがすごくいいなと思っています。打合せはしているんですが、そこまでガッツリ決め込んでいるわけではなく、「とりあえずやってみて何か起きたらいいよね」みたいな感じなんですよ。なので、全然うまくいかないときもあります(笑)。でも、そういうところも笑ってもらえたらうれしいです。皆さんが仕事に行く前に、ちょっとでも気持ちが軽くなっていただけたらっていう気持ちでやっています。
――個性豊かなSMA芸人の皆さんの舵取り役は大変な気もします。
山崎 「しっかりと進行しなきゃ!」みたいなプレッシャーはないかもしれません。ミスしたときは、皆さんがお笑いに変えてくださるので。
――山崎さん自身も気負わず素な感じで自由にやれているんですね。『ズムサタ』から早朝のお仕事がずっと続いていますが、もともと朝は得意なんですか?
山崎 それが全然得意ではないんですよ。むしろ夜行性ですね。夕飯は何時までに食べて、何時には寝て……みたいなルーティンもなくて。夜は寝たいときに寝ています(笑)。
――そこらへんも自由なんですね。では、プライベートでいちばん楽しいときは?
山崎 植物を育て始めたんですが、すごく愛おしくて。ずっと眺めてます。枯れかけていた子が急に元気になったり、そこから楽しくなっちゃって、どんどん数を増やしています。
――植物に関しては詳しいの?
山崎 ちょっとずつ勉強してます。毎日会話していて、「お水欲しいの?」とか「かわいいね~」とか声をかけてます(笑)。
――最後に写真集のアピールをお願いします。
山崎 100点満点だったら120点! タイトルの『Cantabile(カンタービレ)』は音楽用語で、「表情豊かに」や「歌うように」といった意味。小さい頃から音楽に触れてきたので、そういった言葉をタイトルにつけたいなと思って自分で考えました。それこそいろんな表情が詰まった、この写真集にピッタリだなと思っています。皆さま、ぜひ見てみてください!
発売日:2024年6月26日(水)
撮影:西條彰仁
価格:3,300円(税込)