ずっとやりたかったゲーム配信
ファンが喜ぶ活動を続けたいという思いから、新たに始めたこともある。
「ウェザーニュースの頃からなんですが、やっぱりファンの方を大切にしたいという思いは変わりません。ファンの皆さんが喜ぶ活動をしたいなと思い、メッセージアプリ『B4ND(ビヨンド)』も始めました。ウェザーリポートメールというサービスがあり、私も返信していたので、それと似たサービスなんです。
YouTubeもライブ配信やチャットで交流ができればなと思っています。私がただ発信するだけじゃなくて、双方向のやりとりができるとうれしいですね」
“双方向”というのは、ファンを大切にする彼女らしい言葉だ。YouTubeチャンネルのコンセプトは「日常」。ゲーム配信やアニメ、天気の他にVlogなども予定している。
「ゲーム配信はずっとやりたかったことなので、やっと叶うのでうれしいです! あとは日常風景の動画であれば、天気もおのずと関わってくるので、天気についても過去の記録としてリポートしたいと思っています。
ただ、それをショート動画で上げるのか、一つの動画として上げるのかは、まだ迷っていまして……。例えば“ブルーモーメント”がもし撮影できたら、ショート動画でお見せしたいなとは考えています」
ブルーモーメントとは、夜明け前と夕焼け後のわずかな時間帯に訪れる、辺り一面が青い光に照らされてみえる現象。檜山の初エッセイのタイトルにもなっており、一番好きな空と語っている。
「すごく心が洗われるんです。別世界のような魅力があって癒されます。絶妙な時間帯にしか見れない、というのもあるかもしれません。ちょうど夜になる前の時間で、頑張ったあとに染みるんですよ。逆に朝早く起きたときに見られると、“今日も1日頑張ろう”って思える。毎日は見ることはできませんし、狙って見るのも難しい。だからこそ、特別だなって」
今後の活動について改めて聞いてみると、意外な返答が返ってきた。
「なかなかファンの方と対面でお会いする機会がなかったので、リアルイベントなどもやらせていただきたいなと思っています」
オーロラはいつか見たいと思っています
檜山といえば、やはりアニメやゲームが好きなオタクな一面が有名だ。彼女が今ハマっている漫画やアニメを聞いてきた。
「さかなこうじさん作の『今日駅で見た可愛い女の子』という漫画に最近ハマっています! 1巻読んだら一気にハマって、最新刊の3巻までまとめて買いました。女の子みたいな見た目の男の子が主人公なんですが、可愛いことに全力なんですよ。milbonのシャンプーを使ったり、 メイクもしていたり。
物語には、私世代にとって懐かしいグッズがたくさん出てくるんです。たとえば『たまごっち』とか『エンジェルブルー』という女の子向けのブランドとか。あとは『365日のバースデーティ』や、当時、使っていた文房具とかも出てきて、すごく懐かしい気持ちになりました。私と同年代の方は絶対にハマると思います」
もちろん、変わらず好きな作品もある。特にハマっているアニメ『ゆるキャン△』の影響は大きく、仕事ではキャンプも体験しているという。
「アニメだと、やっぱり今は『ゆるキャン△』です。シーズン3は終わってしまいましたが、ちょうどゆるくキャンプに行きたいとも思っていて。でも、キャンプって難しいんですよね。お仕事でキャンプをしたことがあるんですが、テントを支えるためのペグ打ちというのが難しくて、教えてもらってなんとかできました。一人だと難しいですが、お友達とゆるくやれたらなって」
アニメやポップカルチャーの情報番組『SHIBUYA ANIME BASE』に出演するなど、趣味を仕事へと着実につなげている。今後はどのような仕事に挑戦したいのだろうか。
「やっぱり、大好きな作品に関わることが夢です。お声をかけてもらえるとは思いませんが、『ゆるキャン△』に関わることができるなら……カラス役とかでも。ひと言“カァ!”と(笑)。
あとはナレーションにも挑戦してみたいです。NEWSさんが昨年の8月にリリースしたアルバム『NEWS EXPO』に、物語を語るナレーターとして参加させていただきました。そのお仕事がすごく楽しくて、またできたらなって思ってます」
最後にプライベートの目標についても聞いてみた。
「オーロラはいつか見たいと思っています。過去にオーロラを見にフィンランドに弾丸で行ったんですが、見ることはできなかったんです。必ず見れるものではないですが、やっと海外にも行けるようになったので、5年以内にはオーロラを見に行きたいと思っています!」
そしてファンへの感謝の気持ちを述べ、今後も真摯に活動へ取り組んでいくことを誓ってくれた。
「ウェザーニュースから今の活動まで、応援してくださっている方に本当に助けられています。これからも真摯にお仕事に向き合っていきたいと思っていますので、この記事で新しく知ってくださった方も興味を持っていただけたらうれしいです。皆さんの笑顔につながるような活動を続けたいと思ってますので、今後ともよろしくお願いいたします」
(取材・撮影:TATSUYA ITO)