モノづくりの職人気質だったオヤジ
うちの親父がパチンコを打つ人間だったというのは前述したとおりですが、僕は子供のころに、親父を探しにホールへ行ったりしたことはありませんでした。
当時はまだ大らかな時代っていうこともあって、テレビ番組とかでもパチンコとかを特集していたりしてましたね。
そういうのを見て、子供心に「わー、なんか楽しそうだなー、やってみたいなー」なんておぼろげながらに思う程度でした。当然ルールも理解できないし、ホールに入れる歳でもないし、お金がかかるのは何となくわかるし。もし、これが、普通の家庭だったら、このまま、パチンコとは割と無縁の幼少期を過ごして、今のようにパチンコにどっぷりと使った生活、なんてものとは、無縁だったのかも知れません。
親父は、今はもう隠居していますけど、サラリーマンの現役時代は、薬剤のケースの金型(いわゆる、量産をするために工場にセットする最初の型ですね)を作る仕事をしていたそうです。
[日本金型工業会のホームページより抜粋]
金型とは、素材の塑性または流動性の性質を利用し成形加工して製品を得るための、主として金属素材を用いてつくった型を総称します。
例えば、自動車のボディーは、金属板をプレス金型によって成形加工することで出来上がります。また、電話機など樹脂製品はプラスチック材料を金型によって射出成形することで出来上がります。このように金属、プラスチック、ゴム、ガラス等の素材を、それぞれ目的とする製品の成形加工用に使用されるものが金型で、金型の品質如何が製品の良否を決定づけるものなのです。したがって、金型は製品の産みの親などといわれています。
このように金属、プラスチック、ゴム、ガラス等の素材を、それぞれ目的とする製品の成形加工用に使用されるものが金型で、金型の品質如何が製品の良否を決定づけるものなのです。したがって、金型は製品の産みの親などといわれています。
というわけで、これがダメなら後にできる製品はすべてダメになっちゃう、というような最初の大事なところを作る人でした。
つまりは手先が器用で、なおかつ繊細なモノづくりができる人じゃないとダメなんでしょう。いわゆる職人肌ですね。