命の恩人のはずが…今や“しもべ”となった
Hanaさんとねことの思い出について話を聞いた。初めてねこを飼ったのは高校生の頃だった。
Hanaさんが飼っているねこは2匹。どちらも黒いねこだという。しかし、『ねことしもべ』で描かれるねこは、白いねこ。これには理由があるのだろうか。
「白いねこが描きやすいんです。最初は黒で描こうと思ったんですけど、私は線画が得意なので、黒は描きづらくて白にしました。結果、白くてシンプルなほうが共感してもらいやすくなったのかなと。自分のねこを当てはめて見てもらえたら。しもべもそうですね。私だけど、皆さんを表してると思ってます。
昔、ねこを飼っていた方から、飼っていた頃の記憶がよみがえると言われることもあって。そう言われるのはうれしいですね」
最近はHanaさん自身の体験談だけではなく、フォロワーの方にエピソードを募集してイラストを描いている。
「募集したエピソードを見るのも楽しくて、それを描くのも楽しいです。皆さんから共感できるエピソードが送られてきます。上級しもべの方がたくさんいます(笑)。ねこによって全然違うので、その違いも楽しめますね」
『ねことしもべ』をアニメ化をしたい!
Hanaさんは現在、フルデジタルでイラストを制作している。高校生の頃はアナログで描いていたが、その頃は今とは全く異なる画風の絵を描いていたそうだ。
「公募展に出展するために、カメの絵をアナログで描きました。自宅の壁に飾ってます。それがアナログで描いた最後の絵ですね。その頃には『ゆるcats』を描いていたので、今の画風とこんな感じのと両方描いてました。
デジタルで、この頃の画風の絵を描くこともあるんですが、機会は減ったので腕が落ちてるかもしれないです。こういうのも描いていきたいなとは思ってますけど……。いきなり、リアルなねこの絵が登場しても面白いですよね。ざわつくかもしれないですけど(笑)」
さらに今後の目標を聞いてみると、「『ねことしもべ』をアニメ化をしたい!」と大いなる野望を語ってくれた。
「アニメーションにして動かしたいです。大学の卒業制作で、恐竜のショートアニメーションを制作したんです。ショートアニメを作るのも好きなので、YouTubeとかに載せたりしようかな。
2/14~2/18の沖縄県立芸術大学卒業制作展で、4分半の手書きアニメを展示します!入場無料🐢場所は沖縄県立美術館です🙋 pic.twitter.com/JFbkRkCJGr
— Hana Takara (@yurucats) February 3, 2018
さらに大きな野望を言うと、アニメ化して声優さんに声を当ててほしいです。私、アニメが好きなので“声優さんは誰がいいだろう?”なんて考えちゃって、夢が膨らみます。ぜひ、しもべの心を持つ方にやってもらいたいです(笑)。
一番の野望がそれなので、自分でショートアニメを作ったときに、自分の声をつけるかどうかは迷ってるんですよ。私の声でイメージがついてしまうと、声優さんに声をあててもらいにくくなるのかなと思って……。絶対、声優さんに当ててもらいたいんです!
まずは、音声なしでアニメーションを作ってみようと思います。ゆくゆくは、どこかのアニメ会社が作ってくれないかなぁ……アニメ化は本当に夢なんで、よろしくお願いします!」
(取材:山崎 淳)