今シーズンも欧州サッカーが開幕!

今年も欧州サッカーシーズンが開幕しました! 特にプレミアリーグはBIG6と呼ばれる強豪チームが鎬を削るだけではなく、多くの日本人選手が加入し、開幕から目が離せません。

プレミアリーグに特定の応援しているチームがない僕は、その時々で見ていて面白いチームやワクワクするチームを追いかけて観ているのですが、そういう楽しみ方をしている人間にとってプレミアリーグの開幕は、もう、自由時間全喰いコンテンツです。

クラブチームは浦和レッズ一筋の人間なので、注目したいチームを探すために開幕戦でまずはBIG6のゲームを全部見。

今は追っかけ再生で録画を見るのも容易ですし、結果がわかるSNS断ちさえ上手くいけば全試合生中継のように楽しめます。でも、楽しめてしまうからこそ、時間が奪われる。

チェルシーとマンチェスター・シティが開幕戦でぶつかったことで、BIG6の試合数が本来6試合のところ5試合になり、「あぁ、助かった」と観戦試合数が少なくなったことに安心する始末。いや、全部見るのは義務じゃないから。

そしてなぜか「じゃあ空いた時間で」と三笘薫選手擁するブライトンに手を出すわけです。時間は空いてないのよ。すでに90分×5使ってるから。

BIG6に話を戻すと、新体制になって、まだ基盤を作っている最中のマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーにも復調の兆しが見えつつ、新体制スタートで新たな挑戦をしているにも関わらず前任監督のクロップの植え付けた勝者のメンタリティを保ち、しっかり2連勝したリヴァプールの凄さが際立ちます。

あとは新監督にも関わらずBIG6以外で唯一の2連勝+ユナイテッド戦を真っ向勝負の攻め合いで勝ちきったブライトンも。ジャパンツアーで鹿島アントラーズや東京ヴェルディを圧倒したチームは伊達じゃないです。

一方で昨シーズンから継続路線のシティ、トッテナム、アーセナルはマンネリすることなく勝ち星を積み重ねられるのか。やはり優勝争いは継続路線の3チーム+リヴァプールを軸に進むことになりそうです。

今のプレミアリーグの面白いところは、スタートダッシュで躓くことは実質の終戦を意味するシビアすぎるリーグレベルにあります。なんせプレミアリーグにはBIG6の中でもずば抜けている存在があるので。

そうです。サッカーの歴史上最も激戦区と言われる昨今のプレミアで目下4連覇中の覇王。マンチェスター・シティです。

昨シーズンは世界最高のミッドフィルダーであるデ・ブルイネをシーズンの半分を欠いたにも関わらず勝ち点91を稼いでの優勝です。デ・ブライネが復帰してからは18戦15勝3分。強い!強すぎる!! チェルシー・リバプール・アーセナルに引き分けたのみです。

中でもクロップ率いる最強ハイプレス軍団のリヴァプールと長年優勝争いをし続けた中で、そのポゼッションを磨き上げ、クロップ最終年の昨年の対戦では『サッカーの完成系』といえるような正確な判断や技術が倍速試合のように超高速で連なっていく、僕が人生で見た中で1番と言えるレベルの試合でした。

その試合で活躍した遠藤航選手の姿に「W杯決勝よりも高いレベルで日本人も活躍できるんだ!」と夢を見せてもらいました(詳しくない人に説明しますが、プレミアトップクラブ同士の試合は質的にはW杯決勝戦のレベルを凌駕します)。

なんて面白いんだ、プレミアリーグ。

というわけで、今季はより楽しむためにも1チームを追いかけて応援するぞ! という意気込みで迎えた今シーズン、僕はマンチェスター・シティをラスボスと捉えることにしました。

シティのフットボールは美しくて面白すぎる。しかし、だからこそ、強すぎるシティを倒して優勝を勝ち取る。これこそがロマンである。僕はサッカーにはロマンを求めるのである。

そこをいくとアーセナルはロマンしかないのですよ。ロマンとは歴史である。特別追いかけてきたわけでもない人間であっても、僕ら世代はアンリやビエラ、ベルカンプらを擁したアーセナル最強期を見てきて、さらにそこからの苦しみも見てきましたから。いや、この話は長くなるから、また来週か再来週に書きましょう。