感情を保存するために言語化してセーブする
――趣味の話で出てきたインラインスケートは現在も続いていますか?
岩井:やってます。倉庫みたいなところで練習するんですけど、室内の温度が危険なくらい上がってしまうので夏はやってないですけどね。普段は人と一緒に練習することが多いです。
――一人で黙々とやってらっしゃるのかと思いました。
岩井:基本的に誰かに見てもらいながら練習してます。スケーターのノリが心地いいんですよね。俺は意外とインドアじゃないですし、友達も多い。
――でも、そう見られないことが多い…?
岩井:そうですね(笑)。さっきも言ったんですけど、ラジオを聞いている方だとわかってくれるんですけど、たまに俺のことを知らない陰気な人がシンパシーを感じて、寄ってきてくれるんです。でも、話すとなんか違ったって思われるみたいで(笑)、勝手に去っていく。
こういったインタビューでも「こういうことあるんですけど、岩井さんもそうじゃないですか?」と聞かれたことと真逆なこともよくあるんです。自分でいうのもあれですけど、学生時代もめちゃくちゃ一軍でしたからね(笑)。
――普段はボケの岩井さんがエッセイではツッコミを入れているのが面白かったです。普段から脳内ではツッコんでいるんでしょうか?
岩井:ボケるなって言われたので、ツッコミを入れてます。普段ツッコミではないので、瞬発力はないんですけど、文章だったら熟考できるので。日常生活を送っているなかで残った違和感を、そのままにしておくとストレスなので整理したいんです。
―― そういった意味では、エッセイというアウトプットの方法があってよかったと思ったり…?
岩井:エッセイがなくても、思考を整理したり、なんでだろうって考え直したりすることが多いですね。感情は保存できないから、言語化してセーブする。言語化しておけば、その時の感情を呼び起こせます。
たとえば、先輩に嫌なことされて腹立った時には、どんなところが嫌だったかを考えておくと、風化しないんです。時間が経てば怒りを忘れてしまいますが、俺は忘れないために言語化する。ちゃんと言語化しておけば、思い出したときに同じ温度でまた腹立つことができるんです。感情を保存するためにも、言語化してセーブするのが大事かもしれませんね。

――では最後に、プライベートでやってみたいことはありますか?
岩井:なんだろう……。もう結構いろんなことをやってきたんですが、……包丁を研げるようになりたいんです。
――包丁!?
岩井:料理をすることが多いので牛刀を持ってたんですけど、パキッて割っちゃったんですよね。なので新しく購入したんです。以前のものはステンレス製だったんですけど、今回のは鋼にしたら錆びるんですよね。錆を取らなきゃいけないし、綺麗に研げるようになりたい。でも、いまも研いでますが、まだ買ったばかりの切れ味抜群の牛刀なので、ちゃんと研げているのかはわからないんです(笑)。
(取材:吉田 真琴)
