サッカースタジアムはお好きですか?
これは、少数派の意見なんでしょうか? どの程度の方に共感いただけるのでしょうか? わからないけど、投げてみます。
……スタジアムって、建築物としてめっちゃカッコよくないですか!!?
もちろん、街のシンボルとしてデザインにも意趣を凝らしているので、当たり前と言えば当たり前ですが、もしかしたら、スタジアムを美しき建造物として見てない方もいるかもなので、聞いてみました。
僕は、スタジアムまでの道を歩いていたら、または電車やバスの窓から外を見ていたら、突如、巨大なスタジアムが現れる姿が、とてつもなく好きなのです。
広島駅から歩いていたら広島城の斜向かい、街中にドンと現れる広島サポーター待望の立地の『エディオンピースウイング広島』。
鳥栖駅を降りて、線路を越える歩道橋を登ると現れる、鉄骨剥き出しの『駅前不動産スタジアム』。
新横浜駅や小机駅が最寄りで、そちらを使えば不自由しないけど、不自由して大倉山駅からかなり長めにまったり川沿いを歩くと「本当にこれが横浜か?」と思うほど、山々をバックにそびえ立つ『日産スタジアム』。
もう半径2キロを切り取って、ジオラマにして部屋に飾りたいくらい好きです。
というわけで、今日はデザインや景観が好きだったスタジアムを紹介します。
ノスタルジーな気持ちになるスタジアム
まずはここを通らないわけにはいきません。俺たちの聖地『西が丘サッカー場』です。これはもう、思い出補正度☆☆☆☆☆です。
東京の高校生はほとんどですが、ここを目指した3年間がありましたから。昔ヴェルディの前座試合でこのピッチに立った時は、目頭が熱くなりましたね。
なにが良いって、すっごくキャパが少ないところです。高校サッカーの都予選でも、注目度が高ければ観客席がパンパンに埋まり、熱が高まるんですよ。後のプロ選手の多くも初めて見たのはここでした。
余談ですが、トイレ前に喫煙スペースがあり(今はないかも)、注目度が高い試合でここに入り浸ると、Jリーグチームのスカウト同士が腹の探り合いをしたり、注目している選手を話したりしているのを、盗み聞きできました(笑)。そんなところも西が丘らしくて好きです。
国内で言うと近代的なピースウイングや『パナソニックスタジアム吹田』もカッコいいですよね。どちらも外観もそうですが、内観が好きです。ピースウイングは、アウェー側のゴール裏が小さく、逆にスクリーンが大きくなっていて、ホームゴール裏からはリプレイが見やすいという作りが良きです。吹田は、ブンデスリーガのような臨場感がある距離感、そしてコンコースも設計の妙で、よくピッチ上が見通せる開放感があって好きです。
そんな中で、国内のスタジアムで外観が好きなのは、駅前不動産スタジアムですね。良い思い出は一つもないんですけど……。剥き出しの鉄骨と四角いスタンド。今は綺麗にカラーリングされていますが、僕が訪れた2014年当時は無骨。めちゃくちゃカッコいい。
どんどんと近代的なスタジアムができる中で、こういうスタジアム、しかも専スタはどんどん減っていくというのもあって、ノスタルジーを感じますね。海外のローカルな街へ行けばあるとは思うのですが、僕ほとんど海外観戦W杯なので新築が多くて。無骨で四角いスタジアムが好きなんですよ。