新加入22人、退団24人の大改革!

9月26日、お笑い界に非常にミニマムなとある事件が起こりました。それは吉本興業のライブハウスの公式Xアカウントによるライブ出演者の告知。

キングオブコントで決勝に進出したこともある僕の先輩コンビ、『いぬ』さんが出演予定のライブの出演者一覧の『いぬ・太田』さんがなぜか『岡庭愁人選手』『いぬ・有馬』さんが『高橋壱晟選手』と誤表記されたのです。

他の芸人と間違えるならまだしも、ジェフ千葉の選手と間違えることある??  確かにジェフのマスコットのジェフィとユニティは『犬』ですけど。

ということで今回は、何かと話題に事欠かないジェフユナイテッド千葉にまつわる事件を紹介したいと思います。いずれはフジテレビ系で放送されている『私のバカせまい史』に持っていきたいくらいですね。

さて、ジェフ千葉とはJリーグのオリジナル10であり、オシム監督がいたことで有名なチームですね。オシム監督は考えて走るサッカーを掲げて、

「ライオンに追いかけられたウサギが肉離れを起こしますか? 準備不足なのです」

「巻はジダンにはなれない。だがジダンにないものを持っている」

など、多くの語録を残し、ジェフを初のステージ優勝、そしてナビスコカップ2連覇に導くとサッカー日本代表監督に就任するという形でチームを去りました。

オシム監督が去ったジェフはその後、2009年にJ2に降格すると以降一度もJ1に昇格できていません。

また、サポーターのSNSでの自虐とユーモアセンスが良すぎるためか(多分それが理由の7~8割を占める)ネタに事欠かないチームとなっています。だからこそ、他所のサポーターである僕がイジるのもどうかとも思うのですが、でもやっぱり僕が知ってるだけでもジェフの周りって何かが起こりがちなんです。

ジェフサポーターいうところの世界三大タイトル(W杯、欧州チャンピオンズリーグ、ちばぎんカップ)の一つである千葉銀行さんの名前を冠したジェフと柏レイソルがシーズン前に行う伝統の一戦『ちばぎんカップ』ではめっぽう強くて、J1の柏にも一歩も引けを取らないジェフ。

〇【Scene】第28回 ちばぎんカップ 柏レイソル戦(ジェフユナイテッド市原・千葉)

いつもシーズンスタート前は希望しかないジェフですが、2016のシーズン前に衝撃的な出来事がありました。

いや、ジェフサポーター的には「今年、移籍多いなぁ」という自覚はもちろんあったのでしょうが、それが可視化されてしまったのが、ロアッソ熊本と対戦した『Jリーグ・スカパー ニューイヤーカップ』です。

試合前に両チームの移籍情報が画面に表示されます。まずは熊本。8人が加入。そして10人の選手が退団しました。これもちょっと多いですね。

そして、千葉の移籍情報。スクショは権利関係的に使えないので、文字で説明しますね。まずはタイトル。『関塚体制3年目の大改革』。その下に移籍情報が表示されます。

IN

エウトン(ヴィトーリア/ブラジル)アランダ(クルブオリンピア/パラグアイ)イ・ジュヨン(栃木)船山貴之(川崎F)仲村京雅(YSCC横浜)岡野洵(市原・千葉U-18)吉田眞紀人(水戸)近藤直也(柏)阿部翔平(甲府)菅嶋弘希(東京V)多々良敬斗(鳥栖)藤嶋栄介(鳥栖)山本真希(川崎F)比嘉祐介(横浜FM)佐藤優也(東京V)長澤和輝(ケルン/ドイツ)大久保裕樹(松本)大野哲煥(城西国際大)小池純輝(横浜FC)若狭大志(大分)

OUT

鈴木隆行(引退)佐藤健太郎(京都)大岩一貴(仙台)河津良一(アスルクラロ沼津)ネイツペチュニク(大宮)谷澤達也(町田)中村太亮(磐田)浦田樹(FSTC/ブラジル)森本貴幸(川崎F)水野晃樹(仙台)金井貢史(横浜FM)岡大生(甲府)安柄俊(金沢)田中佑昌(甲府)栗山直樹(山形)高木駿(川崎F)能登正人(未確定)パウリーニョ(湘南)キムヒョヌン(福岡)松田力(名古屋)田代真一(山形)伊藤槙人(水戸)

……いや、大改革すぎるだろ!!!

IN20人、OUT22人!? ユースから昇格の岡野選手ふくめたとして、残留10人!!?

去年までは不良の溜まり場だったけど、今年から学校が本格的に力を入れ出したサッカー部か! あの、元プロの監督と、特待生の中学生たくさん呼んできて、めちゃくちゃ練習キツくなった時の、あれかよ!!

ちなみにレンタル期間満了も含めるとあと2人OUTが増えて、OUT24人だそうです。

ちょっとこの時期、経済的に苦しいという事情もあってこういったことになってしまったのですが、それでも千葉県出身者や千葉の高校で育った選手を中心に好選手を補強して、かつ「この選手はさすがに残さないと」な選手はある程度残って、財布に優しいチーム作りを行いました。

しかし、この年結果的にはチームワーストのJ2リーグ11位でシーズンを終えます。その後チームは、よく言えばさまざまなアプローチを、悪く言えば迷走をしていきます。