秋元康総合プロデュースの17人組ガールズグループ、Rain Treeが1月29日に1stデジタルシングル『I L U』をリリース、いよいよメジャーデビューを果たした。
Rain Treeは、昨年4月から始まった『IDOL3.0 PROJECT オーディション』で、惜しくもデビューを逃した17名によって結成されたグループ。シングルごとに表題曲を歌うメンバーが選考されるセレクション制を導入しているのが、大きな特徴。
今回、1stデジタルシングル『I L U』の表題曲を歌う新野楓果(にいの・ふうか)、そしてカップリング曲『僕のオーロラ』を歌う、仲俣美希(なかまた・みき)にデビュー曲について、また最終審査で涙を飲んだ時の率直な思いや、今Rain Treeとしてデビューした喜びなど、多方面にわたって話を聞いた。
![](https://wanibooks.ismcdn.jp/mwimgs/9/c/640m/img_9c87e59cd1a071a3742988f2c23ef45d1180191.jpg)
社会人を経験したふたり
――撮影でも息のあった掛け合いを見せてくれてましたが、せっかく二人きりなので、お互いを褒めていただいてもよろしいですか?
新野楓果(以下、新野)・仲俣美希(以下、仲俣):ええ、嬉しい取材だ!
仲俣:任せてください! じゃあ私から。新野楓果の良い所は、パフォーマンスの面においても、精神的な面においても、グループを引っ張っていってくれる所です。ほかのメンバーからの信頼も厚くて、お姉ちゃん的存在だと思います。
個人的には、メンバーの中でも特に心を開けているのが新野楓果で。凄く優しいし、親身になって話を聞いてくれる。私はダンス未経験だったので、ダンス経験者の新野楓果にいつも教わってて、しかも“いつでも頼ってね”って言ってくれるんですよ。キャーッ! って感じです。
新野:(笑)仲俣美希のいいところはたくさんあるんですけど、とにかく努力家なところを尊敬しています。いま言ったみたいに、ダンスも未経験からのスタートだったから、悔しい思い、歯がゆい思い、たくさんしたと思うんですけど、それでも諦めずにたくさん私に聞きに来てくれました。私がアドバイスしたことをきちんとスマホにメモしたり、踊っている所を動画で撮影して、その次に会った時はきちんと修正してくるんです。
私とも長時間一緒に練習しているのに、次にあった時にもっと成長している。ということは、家でも相当な時間ひとりで練習しているということ。みんな努力をしたほうがいいのはわかってるけど、それを実際に行動に起こすのは難しいし、結果に結びつけるのはもっと難しい。誰にも見えない所で努力を続けて、結果を出している仲俣美希を見ていると、私も頑張らないと、と思えるんです。
――ありがとうございます、ふたりの強固な信頼感、ひいてはRain Treeのグループの強さが垣間見えました。そんなおふたりがアイドルを目指したきっかけはなんだったんですか?
新野:私は、転職活動中にこのオーディションを知りました。小学生の頃からずっとアイドルが大好きで、自分もステージに立つ側になってみたいという気持ちは、いつからかあったんですが、自分に自信がなく挑戦してきませんでした。でも、年齢的にほかに受けられるアイドルオーディションもなかったので、本当にこれが最後のチャンスだと思い、応募したんです。小学生の頃から元AKB48の板野友美さんが大好きだったので、秋元康先生総合プロデュースの新グループ誕生するというところも、興味を持ったポイントでした。
仲俣:私は、もともと公務員だったのですが、芸能界に挑戦をしたい思いから、お仕事を辞めて、ライブ配信を始めたんです。ライブ配信で話したり歌ったりする中で、自分に自信を得ることができて、もっと大きなステージで、沢山の人に元気を与える存在になりたくなって、応募しました。
――ふたりともに、アイドルになるために『IDOL3.0 PROJECT オーディション』に応募したわけですが、結果としてデビューの切符を掴むことは叶いませんでした。その時の心境について聞かせてください。
新野:実は、最終審査の次の日が私の誕生日だったんです。合格という最高の誕生日プレゼントをもらいたい! と最後まで名前を呼ばれる事を願い続けていたので、それが叶わず“最悪な誕生日を迎えることになるなあ”とすごく悲しい気持ちになりました。応援してくださったファンの方や、家族、友達の期待に応えられず申し訳ないという気持ちでかなり落ち込みましたね。
仲俣:お仕事を辞めて、今後の人生をかけて挑んだオーディションだったので、とても辛かったです。発表当日に、地方から応援に駆けつけてくれた方々に申し訳ない気持ちと、これからどうしようってなりました。