最近の趣味はお父さん譲りのカメラ

――今年でデビュー10年目に突入。この10年を振り返っていかがですか。

矢崎「デビュー当初はとにかくいっぱいいっぱいで、あっという間に過ぎてしまった感覚なんですけど、ここ5年くらいは積み重ねてきた経験を振り返りつつ、1つ1つのお仕事に向き合って考える時間が増えていて、いい意味で時間がゆっくり流れるようになりました。与えられたことをただこなしていたところから、自分で考えられるところまで成長したな、と感じます。求められるものの変化も感じていて、中学生から高校生の頃は、等身大にフレッシュで明るい雰囲気を求められることが多かったんですけど、最近では少し大人びた、葛藤のあるような役に挑戦させて頂く機会が増えました」

――自分と近しい役と遠い役、どちらの方が演じやすいなどあるんでしょうか。

矢崎「自分とかけ離れた役のほうが、なんとなくエネルギーの消耗度は高いように思うのですが、どんな役であっても“演じよう”と気合いを入れているわけではないんです。役としての個性を出すことも大事だけれど、ただその役だけが目立てばいいわけじゃない。作品の中でのこの役の存在意義はなんだろう、ということをいつも考えるよう意識しています」

――今後演じてみたい役どころはありますか?

矢崎「例えば刑事とか、“強い意思のある女性”みたいな役を演じてみたいです。あとは以前時代劇に少し出演させて頂き、作品を通して日本の歴史に触れられるのが素敵だなあと思ったので、また挑戦できたら嬉しいです!」

 

 

――ところで、お休みの日はどのように過ごされているんですか?

矢崎「家の中にずっといるのが好きじゃないので、何も予定がない日でも基本的に出かけています。最近は動画を撮ることにハマっていて、スマホで撮った動画をパソコンでvlogっぽく編集する作業をカフェでやったり。今はまだInstagramで短いリール動画をアップしただけなんですけど、いつかは本格的にカメラを買って、YouTubeを始めたいなって思ってるんです」

――たしかに撮影中、カメラマンさんにおすすめのカメラを相談していましたね。

矢崎「はい(笑)。でも私、思い立ったら即行動する割に計画性がないので……。定期的に更新できる自信が今のところないので、Instagramのリール動画で肩慣らしをして、覚悟が決まったら始めたいなって考えています(笑)」

――なるほど(笑)。カメラが趣味になったというのは、やっぱりお父さん譲りなんでしょうか?

矢崎「そうかもしれません。父がたくさんカメラを持っていたので、昔から身近にあった感じがします。運動会などの行事では保護者席で大きなカメラを抱えていたり、ちょっとしたお出かけでも人混みでも一眼レフを構えたり。当時は正直恥ずかしいなって思うこともありましたけど、おかげで撮られることに慣れて今のお仕事に活きていますし、自分の趣味にもなったことで、父の“撮りたい瞬間”の気持ちがわかるようになりました(笑)」

――お芝居もカメラ技術も、今後ますますの成長が楽しみです。

矢崎「ありがとうございます! 人と比べたりしないで、心に余裕を持ちながら、やりたいことをのびのびとやれるような生活を送ることが私の人生の大きな目標です。お仕事もプライベートも、“明日が楽しみ!”と言えるよう、日々挑戦を続けていけたらと思います」

 

プロフィール
矢崎希菜(やざき・きな)
2001年3月24日生まれ。東京都出身。2020年に配信を開始したYouTubeドラマ『ゴードン探偵事務所』の劇場版・エピソード2が公開予定。パーソナリティを務めるラジオ『矢崎希菜のCINEラジ&音ラジ』(渋谷クロスFM・毎月第3日曜16:00~)が放送中。本人SNS=X:@kina_yazaki、Instagram:@kinayazaki更新中。