TPおすすめ! 国のパビリオン
モルドバパビリオン
なんと世界で唯一「ワインの祝日」というのが制定されていて、とにかくワインの生産に力を入れているヨーロッパの国。それがブースを見れば一目でわかる。オブジェなのか飲み終わったものなのか定かではないが、ブースの一角に大量の空き瓶(ワインボトル)が積まれていた。AIを使ったワイン製造にも力を入れているというのも知った。展示を見終わった頃にはかなりモルドバのワインを飲みたくなる。しかし販売はなし、なんでよ、売ってくれよ。
パキスタンパビリオン
とにかく塩、塩、塩。どれくらい塩かというと、ブースの床から柱まですべてピンクの岩塩で作られている。もちろんそのピンクの岩塩が特産品で、担当者のお姉さん(たぶんパキスタン人)と英語で会話したところ「私たちは塩がめちゃくちゃ好きよ。どんな食べものにもこの塩を使うわ」と言っていた、と思う、雰囲気的にそう、翻訳に自信なし。パビリオン自体、巨大な塩のおかげでとてもキャッチーで写真映えする作りなのだが、展示されているパネルの文章を読むと、この岩塩による文化的影響や貿易の可能性などもしっかり学ぶことができる。
他にも、キューバパビリオンになぜか飾られているデスパイネ(元ソフトバンクホークス)の等身大パネルを見たり、マダガスカルパビリオンでゴー☆ジャスさんを思い出したりした、まだ助かるマダガスカル。
コモンズで唯一注意しなければならないのが「国によっては担当者が午前中はまだ来てない可能性があるし、夜は早めに帰っちゃう可能性がある」ということだ。それもまた世界の文化に触れているということで大目に見よう。僕はコモンズ館のCとDしか行けていないので、もし次行ったら絶対にAとBも制覇したいと思っている。
700以上のミライを思い描ける住友館「ミライのタネ」
住友グループのパビリオンである「住友館」自体は、超大人気パビリオンなので事前予約必須、予約がなければ大行列に並ばないと入れないのだが、住友館の出口付近にある「ミライのタネ」という展示スペースは、予約なし行列なしで入ることができる。
そこには、住友グループが提案する「ワクワクするような未来のアイデア」と「そのアイデアを実現するための技術や取り組み」がセットで700以上展示されていて、その1つ1つがとても興味深く読み応えがすごかった。
例えば「森林浴ができる部屋」という未来のアイデアと「太陽光をコントロールする素材でエコドームを作る『サンライトシティプロジェクト』という取り組み」がセットで紹介されていたりする。未来でこんなものを作るために、住友の技術を使ってこんな取り組みをしている…というのがかなり詳しく説明されている。
もちろん既に実現されているものもあれば、まだまだ可能性レベルのアイデアもあるのだが、未来に希望が持てる最高の時間だった。僕は700個のアイデアを全部読んで、余裕で1時間以上滞在してしまった。
そんな「ミライのタネ」内の1つのパネルの前で自撮りをしてるおじさんがいたので、「撮りましょうか?」と話しかけると「これ僕が関わっているプロジェクトなんです」と教えてくれた。プロジェクトの中身はバイオだのなんだの難しくて忘れてしまったが、私たちの未来を作ってくれる偉大な人に最大限の御礼を伝えた。
そしてそのおじさんは、自分が携わっているプロジェクトが万博で紹介されていることがとても誇らしそうで、なんだか素敵だった。
この「ミライのタネ」もコモンズ同様、かなりの「量」を摂取することができておすすめだ。
「2025年 大阪関西万博」は10月まで開催しているので、期間中もう1回は絶対行きたいと思っている。もしまだ一度も行ったことのない人は上記を参考に、コモンズのおよそ100のパビリオン、700のミライのタネ、合計「800」を見に行ってもらいたい。
次回の『TP社長日記』は、2025年6月26日(木)更新予定です。お楽しみに!!
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