おはようございますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長をやらせてもらっています。

「2025年 大阪関西万博」が開催中ですね。万博に関する良いニュースも悪いニュースもたくさん飛び込んでくる今、エンタメ産業従事者の端くれとして、百聞は一見にしかずということで、実際に万博に行ってきました。

2005年に愛知で開催された「愛・地球博」に、受験生で行けなかった後悔が今もあり、「次に万博が開催されたら絶対に行ってやるんだ」という強い気持ちを持って生きてきたので、今回万博に行くことができて本当によかったです。というかそんな思いなしでも普通にめちゃくちゃよかったです。万博行こうか迷ってる人は、かつての僕のように後悔しないためにも絶対行ったほうがいいです。

もちろん噂通り混んでるし、とんでもない量のユスリカはいました。ただ、混んでるなら混んでるなりに楽しめます。ユスリカは大屋根リングのごく一部以外はあんまりいないのでご安心ください。今回は実際に万博に行った僕が「予約&行列なしで100カ国(地域・団体)の文化&700個のミライに触れられる万博マニュアル」をご紹介します。

※編集部注 万博内の写真を沢山いただいたのですが、権利の都合上モザイクをかけさせていただきました。TPさん申し訳ございません。

これから万博に行く人に「コモンズのススメ」

そもそも万博には大きく分けて「国のパビリオン」と「企業系のパビリオン」がある。僕はいくつか企業系のパビリオンも見学したのだが、多くの企業系パビリオンが「地球に優しく」的なメッセージを発信するものばかりで「同じだなぁ」と感じてしまった。

きっとそんなことはないし、僕の感受性が終わっているせいなのだが「環境的には最悪だけど、こんな面白いもの作りました!」みたいな攻めたメッセージは発信できないよなと思った。つまり、相対的に「国のパビリオン」のほうが面白く思えた。

各国のパビリオンは、アメリカやイタリアなどのように、独立した建物で大きく展示をしている国のほかに「コモンズ(共同館)」で展示されている国も数多く存在する。巨大なスペースで、たくさんの国がまるでコミケのようにそれぞれの狭い区画で自身の国を紹介するのがコモンズの特徴で、万博敷地内にはコモンズがABCDの4つある。

1つのコモンズに対して約30ほどの国(地域・団体)が出展しているので、4つ巡ったら100以上の国や地域や団体の展示を見られることになる。

正確な数字がわかっているわけではないのであしからず。

いずれにしろこのコモンズは予約なし&ほぼ行列なしで入れるのでかなりお得だ。

僕はこれから初めて万博に行く人たちには「4つのコモンズを巡って終了」というプランをおすすめしたいくらい、コモンズの展示が最高に面白かった。

まずそもそもこんな短時間でたくさんの国の文化に触れることなんてまずない。これは極めて贅沢だ。「モーリタニア」「ガイアナ」「カーボベルデ」など、初めて知る国の人々が、そこで生まれてどんな暮らしをしているかなんて、こんな機会でもないと考えない。当たり前だが、どの国にも生活、文化、自然、産業があることを思い知らされる。

しかもコモンズ館はスペースが限られているので、その国の「自慢」がギュッと狭いスペースに凝縮されているのだ。言うなれば「いいとこどり」、これがまた個性が出て面白い。この国は自然推しだなぁ、とか、王様の肖像がめちゃくちゃデカく飾られてるなぁ、とか、国によって「1番推したいもの」が異なっていて興味深い。

▲コモンズ館で旅行気分を味わうTP(モザイクで申し訳ございません)

また、ほとんどのブースにはその国の担当者がいらっしゃるので、気になることを質問できる。日本語が通じない場合もあるので、カタコトの英語でコミュニケーションを図ったりした。これがまた海外旅行気分を味わえて楽しい。

僕が見学した中で、特に面白かった国のパビリオンはこちら。