あの人気番組でなくてはならない存在に!

――奏羽さんといえば、『踊る!さんま御殿!!』での活躍が印象にあります。「小悪魔美女」といった役どころが多いですが、ご自身に似ている部分はありますか?

奏羽:関西で育ったこともあって、「可愛い」よりも「笑わせたい」という気持ちの方がずっと強かったので、小悪魔的なあざとさは無縁の人生でした(笑)。なので、演じるときは、声のトーンをいつもより少し高めに意識して、自分の中のぶりっ子な部分を見つめるようにしています。あと、役どころにもよりますが、男性を誘惑するような役だったら、「相手を落とすこと」を目的にお芝居をしたりしています。

――参考にする方はいるんですか?

奏羽:特にこの人を参考にするということはなく、自分の中に眠っている可愛い、ぶりっ子のエッセンスを絞り出すことが多いですね。ただ、それでも足りない部分はSNSの可愛い女の子を参考にすることもあります。こんな感じのしゃべり方や仕草が男性はキュンとくるんだ、と発見があったりするので。

――小悪魔役を演じるのは楽しいですか?

奏羽:自分のキャラとは全然違う役を演じられて、楽しい部分はもちろんあります。ただ、小悪魔系だったり、悪役的な役どころって嫉妬、妬み、劣等感とかネガティブな気持ちも一緒に背負うことが多くて。役としては、そういう部分も含めて視聴者の方に伝えられるように、と考えてお芝居をしていますが、役を抜けてから素の自分にネガティブな部分は残さないように、とは思っています。

「『さんま御殿!!』で見た!」と言ってくださる方もいますし、お世話になっている番組なのでこれからも出演していきたいですが、可愛らしい役も演じてみたいという気持ちも少しあります(笑)。
 

〇小悪魔美女役と言えばこの人 奏羽茜編【踊る!さんま御殿!!公式】再現VTR傑作選

体当たりでバラエティにも挑戦!

――最近では、バラエティ番組でもご活躍されていますよね。『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「マジギライ1/5」が記憶に新しいのですが、出演した経緯は?

奏羽:『ゴッドタン』の前に『チャンスの時間』(Abema)の「ノブに捧げるbarキスグランプリ」という企画に出演したのですが、その際にさや香さんと共演したこともあり、新山さんの「マジギライ1/5」に出演できたのかなと思います。出演前にオーディションがあったんですけど、合格して無事出演することができました。

――情熱的なキスなど、体当たりで挑んでいた様子が印象的でした。

奏羽:正直、想定していない状況になりましたが、楽しかったです。とにかく企画にそって新山さんに本気でぶつかっていこうと思いました。情熱的なキスは……もうやりきるしかなかったです(苦笑)。やった直後は葛藤もありましたが、色んな方面から反響があったので、良かったのかな。友達からも“めっちゃ面白かった”って言ってもらえたし、母からも“良かったよ!”と言ってもらえたので。

――やった後の恥ずかしそうな姿など、その前のキレていたところからのギャップが良かったです。

奏羽:そう言ってもらえると、頑張った甲斐があります(笑)。実はあの後、もう1回キスのくだりがあったんですけど、どうしてもできなくて。そしたら野呂佳代さんが、“女優さんなんだから、やらなくていいんですよ”って言ってかばってくださったのが優しすぎて大好きになりました。でもまたバラエティに出る機会があれば、体当たりで頑張りたいです!

▲バラエティ番組出演時のことを笑いながら語ってくれた

――バラエティの第一線で活躍している先輩からのありがたいお言葉ですね。日々忙しくしている奏羽さんですが、お休みの日はなにをしていますか?

奏羽:最近は恋愛リアリティショーにハマっています。最初は、Netflixでやっている『ボーイフレンド』を観た方がいいよって、友達に勧められたのがきっかけで。男性同士の恋愛なんですけど、これまで恋愛リアリティショーを観てこなかったので比較はできませんが、男女の恋愛でありがちなドロドロ感がないんです。同じ人を好きになっても、お互いに応援し合ったりしていて、観ていて心が温かくなりました。

そこから『あいの里』も観て、本気で恋愛をしにきて、真剣に自分の気持ちや相手と向き合っている姿にうるっときて。今では、色んな恋愛リアリティショーを楽しんでいます。

あとは、お菓子作りですね。タルトとかスイートポテトを作ったりします。趣味は意外と女の子っぽいんです(笑)。

――最後に今後挑戦したいことを教えてください!

奏羽:時代劇や時代モノの作品に出演することが大きな夢のひとつなので、叶えたいです!

今は、不倫や浮気をテーマにした作品への出演で、大人の女性役を演じることが多いので、需要があれば引き続き頑張りながら、幅広い役をいただけるよう、頑張っていきたいと思います!


プロフィール
 
奏羽 茜(そう・あかね)
1992年6月27日生まれ。兵庫県出身。教場Ⅱ、ウイスキペディア、世にも奇妙な物語などに出演。ショートドラマでも活躍している。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)では、「小悪魔美女役と言えばこの人」と言われるほどの存在感を放つ。Instagram:@akane_sou0627  TikTok:@akane_sou