現在放送中の金曜ドラマ『DOPE麻薬取締部特捜課』に葛城莉子役で出演中の平澤宏々路。これまで『仮面ライダーBLACK SUN』など話題の作品に多数出演し、17歳にして芸歴15年というキャリアを持つ。ふんわりとした可愛らしい雰囲気で、プライベートについて話すときのトーンはおっとりしているのだが、仕事の話になると、キリッとしたトーンに変わり、言葉や想いがあふれ出し、より饒舌になった。そんな彼女が今作ではどのように役について考え、取り組んだのか話を聞いた。

4~5歳のときに不気味な女の子を演じた

――すでに芸歴15年のベテランですが、ご自分の最初のお仕事の記憶は何歳ですか?

平澤宏々路(以下、平澤) : 仕事をしているという記憶があるのは、幼稚園年中ぐらいの時だから、4~5歳の時です。その時、映画の『貞子3D2』に出演させていただいて。ワイヤーアクションや、まさかの水中のアクションもあって、その時の印象が強く残っていて憶えているんだと思います。

でも実は最初の映画出演になった『吉祥寺の朝比奈くん』の時のことも断片的ではあるんですが、なんとなく記憶があるんです。東日本大震災のあとで、電気が止まったり交通が乱れたりして大変な中、みんなが協力して頑張っていたのも憶えています。

――いきなりワイヤーアクションや水中アクションとは大変な経験でしたね。

平澤 : 水のアクションの時、勢いよく水が噴き出てきて、それがどんどん溜まっていったんです。それが怖くて、英(勉)監督に「怖くて無理です」と言ったら、「俺も一緒に入るから!」って直前までそばにいて支えてくださって。お芝居に関しても、普通の女の子じゃない子を演じることが大変だったんだと思います。どうしたら不気味になるか家で練習をしたり、ホラー作品は苦手だけど、観て練習をした記憶もあります。

――4~5歳で“普通じゃない……”の演じ方はわからないですよね。

平澤 : でも、そうやって人とは違うことをやっている時間や、そういうことに挑戦していること、そして準備すること自体を楽しいと思っていたので、俳優に向いていたのかなと思います。その時に嫌だなと思ったら、今まで続けてないと思うので。

▲子ども時代、人と違うことや新しいことに挑戦することを楽しいと感じていた

――幼稚園から学校とお仕事を両立されていますが、長くつづけたからこそわかる両立するポイントがあれば教えてください。

平澤 : 仕事だと礼儀正しくとか、セリフを覚えなければとか、ちゃんとしなければならないですが、学校では仕事を忘れて自由気ままに、ある意味ポンコツでいられるんです。友達にはとことん甘えるし、困った時にはすぐ相談するし、そうやって普通でいることがよかったのかもしれません。

――友達にも恵まれたんですね。

平澤 : 素の自分を知っていてくれてる友達がいることは、両立する上でとても大事だったと思います。

――お友達とはどのように過ごすんですか?

平澤 : お泊まり会もしましたし、一緒に渋谷スカイに行ったり、プリクラを撮ってカラオケに行ったり。友達からよく言われるのは「お仕事をしている時のイメージと全然違うし、自分に気を許してくれている感じがして嬉しい」って言ってくれて。中学、高校の友達にはすごく恵まれたと思ってます。

――お友達の前ではポンコツな面もあるとおっしゃってましたが、学校では委員会など積極的に参加するタイプですか?

平澤 : 行事のときははしゃぐタイプで、文化祭や体育祭の委員会にはずっと入っています。自分も楽しみたいし、そういうときは率先して動きます。学級委員長は小学校のときはやっていましたが、張り切り過ぎちゃうタイプで(笑)。今は学級委員とお仕事は両立できないので立候補しませんが、やりたい気持ちはあります。

――現在高校3年で、高校生活もラストです。

平澤 : そうなんです。もう寂しくなってきてます。最後まで友達とはたくさんの時間を過ごしたいですし、卒業後も仲良くしたいんですが、今しかやれない! ということもありますよね。

――高校最後の夏です……。

平澤 : 終わっちゃう感じが本当に寂しいんですが、今年の夏はお祭り、花火大会には友達と行きたいと思います。グループで色を合わせておしゃれをしたりして。あと、最近流行りの盛り髪にも挑戦しようなんて話も出ています。あとは高校に入ってからお泊り会をやれていないので、みんなの進路が決まって落ち着いたら、友達のお家でお泊まり会はしたいですね。