低すぎる声がコンプレックスだった
――今回、朗読を拝聴して、梁瀬さんの音読がすごく素晴らしいなと感じたのですが、今後もやってみたいなと思いましたか?
梁瀬:はい! 実は、これまでずっと自分の低すぎる声がコンプレックスだったんです。
――ええ!? そうですか、とても魅力的だと思ってましたが…。
梁瀬:ありがとうございます(笑)。自分の中ではハスキーな声が、アイドル向きではないなと感じていて。HKT48で歌っている時も、みんなが出ている音程が出ないとか、ずっと悩んでいました。でも、ラジオのお仕事をさせていただいた時に、あとで聞き返したら、“意外と聞き心地が良いな”と感じたんです。自分で言うのは恥ずかしいですし、普段は自分がした仕事は、まず反省が先に来るので、そんな事をあまり思わないのですが、アイドルではうまく活かせないかもしれないけど、ラジオや、今回の朗読では活かせるんじゃないかと感じたので、今後もやっていきたいです。
――普段から梁瀬さんにとっては読書は身近なものなのでしょうか?
梁瀬:はい。日常的にしていて…あっ!
――あ、バロン※ちゃんが(笑)。かわいい。
※梁瀬さんの愛猫、リモートでの取材でカメラに顔を出してくれました。
梁瀬:バロンです(笑)。
今日のバロンちゃん
— 梁瀬鈴雅(HKT48) (@reia_hkt48) August 6, 2025
ちっちゃいけど
実はコタローより年上🐱
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――『耳をすませば』からですか?
梁瀬:そうです!
――やはり! でしたら読書が好きというのも頷けますね。
梁瀬:(笑)。スタジオジブリの作品が好きなのもありますし、見た目もバロンにそっくりだと思ってつけました。
――普段はどういう本を読んでいるんですか?
梁瀬:普段はミステリーを中心に読んでいるのですが、もともと純文学は読んでみたいと思っていたので、すごくいい機会だったのもありますし、音声コンテンツのサイトを見て、心理学など、小説じゃないジャンルの朗読もあるんだ、と知って勉強になりました。
――たしかに、物語じゃない作品の音声作品もありますよね。先ほど、ミステリーを中心に読まれているとおっしゃってましたが、好きな作品はありますか?
梁瀬:衝撃を受けたのは、東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』です。それまでも様々な作品を読んできたのですが、これまで読んできたミステリーとは違った魅力と衝撃があって、1冊を決めるとするとこの作品です。あとはアガサ・クリスティーも読みます。もともとはテレビで日本人キャストで行った『オリエント急行殺人事件』を見て、面白くて原作も読みました。
――今回、「THE FIRST 音読」を対象にした「読書感想文」コンテストも行うのですが、梁瀬さんが担当した作品、こういうところを意識して聞いて欲しいなどはありますか?
梁瀬:今回、私はお聞きのみなさんが何も考えずにすっと頭の中に入りやすいように、間の空け方や、ゆっくり読むことを意識したので、まずは何も考えずに聞いていただいて、その上で聞いた方なりの感想を書いていただけたら嬉しいですね。
――ちなみに、梁瀬さんが印象に残った、ほかのメンバーの方の朗読はありますか?
梁瀬:特に印象に残ったのは、栗原紗英さんの『藤十郎の恋(著:菊池寛)』です。ふだんの紗英さんはふんわりした感じの方なんですけど、歳を重ねた男性の声とか、女性の声とか、それぞれきちんと声色を変えていて、実際に役に入り込んでいる感じが素晴らしかったですね。
――では最後に、今後の活動目標についてお聞かせいただけますか?
梁瀬:HKT48の一員としてはずっと、シングルのセンターに立ちたい、という大きな目標があります。今はそこを目指して頑張っているのですが、それ以外にも、もともとアイドルを目指したきっかけが「起立性調節障害」という病気を中学の時に発症して、とてもつらかった時期にHKT48に救われたところから、だったんです。なので、今同じ病気で苦しんでいる方を勇気づけたいし、同じ症状に悩む人に回復した一例として私のことを知ってほしい。そのために、いつか自分の経験をまとめた本を書いてみたいな、と思っています。
【『THE FIRST 音読』発売記念企画】
アイドルの「声」をお届けする『THE FIRST 音読』。発売を記念して『THE FIRST 読書感想文』を開催中です! HKT48メンバーが朗読した音声を聴いて、読書感想文を送ってください!
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