この春から体を鍛え直したい貴方に贈る“読む筋トレ”。アメリカをはじめとする世界の最新トレーニング事情から、筋肉を増やす食事法まで。超一流企業のビジネスパーソンは、筋トレで強靭な身体と精神を培っていた! ここではアメリカのビジネスエリートが筋トレに打ち込む理由と握手の秘密に迫る。
高カロリーなメニューが多いアメリカで体型を維持
アメリカのビジネスの現場では、「見た目がその人の性格を現している」ということが常識になっています。太った身体をしていると、「自己管理ができない人」という見方をされるのです。
「自分の管理すらできない人間に、仕事の管理などできるわけがない」と烙印(らくいん)を押され、大きなプロジェクトを任せられることはありません。
アメリカの一般的なレストランは、高脂肪・高糖質・高カロリーなメニューが多く、毎日この食事をしていると、あっという間に太ってしまいます。さらに、歳を重ねるたびに基礎代謝が落ちるので、運動不足であれば体重増加に追い打ちをかけます。
そのため、アメリカのビジネスエリートは、仕事のパフォーマンスを上げるためにも、体型管理のためにも、筋トレをします。なぜなら、基礎代謝を上げ太りにくい身体を作るには、筋トレが最も効率のいい運動だということをよく知っているからです。
僕が実際にお会いした、ビル・クリントン元大統領の出身校ジョージタウン大学ビジネススクール教授のジミー・リン氏、そして前述のグーグル社員や米軍トップの方たちなど、ビジネスエリートと言われる人たちは皆、筋トレで鍛えたいい身体をしています。
彼らを見ていて、筋トレは、仕事もお金も健康もすべてを手に入れるための最高のツールだと僕は確信しました。
握手ひとつで、ビジネスが好転する
そして、アメリカのビジネスエリートたちは握手する時、驚くほど強く握ってきます。
最初は強く握る意味がよくわからなかったのですが、実はアメリカでは握手の強さで自分の存在意義を表現するのです。NBAでは、握手の力でその選手の健康状態や精神状態を確認する監督もいると言います。
この事実を知ってから、僕は力を込めて握手をするようにしました。すると、一気にアメリカ人たちと打ち解けることができるようになったのです。
ビジネスシーンでアメリカ人と握手する時は、できるだけ力を込めて握手してください。握手ひとつで、ビジネスが好転するきっかけを作れると思います。
※本記事は、井谷武:著『史上最高のパフォーマンスを引き出す 知性を鍛える究極の筋トレ(マガジンハウス)』より、一部抜粋編集したものです。