サッカー大好き芸人・カカロニすがやが各大学のサッカー部に体当たり取材する『カカロニ・すがやの大学サッカーReport』。今回は、関東1部リーグ昇格を決めた早稲田大学ア式蹴球部へ。新チームのキャプテンを務め、FWからボランチへコンバートされ新しい挑戦をしている鈴木大翔選手とチームを率いる兵藤慎剛監督にお話を聞きました。

▲(左から)カカロニ・すがや、鈴木大翔選手、兵藤慎剛監督

中学3年生で世代別日本代表に選出!

すがや:大学サッカー部に取材に行く「カカロニ・すがやの大学サッカーReport」。今回は、早稲田大学ア式蹴球部の新キャプテン・鈴木大翔選手にお話を伺います。鈴木選手、よろしくお願いします! はじめに、学部とこれまでの経歴を教えてください。

鈴木大翔(以下、鈴木):よろしくお願いします。早稲田大学 スポーツ科学部3年の鈴木大翔です。小学生の時は、奈良県にあるディアブロッサ高田FCというチームに所属していました。中学からはガンバ大阪のジュニアユースに入り、高校はそのままガンバのユースに所属し、早稲田大学に入学という流れです。

すがや:中学からJクラブのジュニアユースに所属されたんですね。セレクションで入団された感じですか?

鈴木:練習参加のお話をいただいて、練習参加してそのまま入団という形でした。

すがや:関西でトップクラスのチームに入ったわけですが、入団後、すぐに試合に絡んだんですか?

鈴木:いえ、最初の頃は全く試合に出られませんでした。その後、中学1年生の秋くらいから徐々に試合に出始めて、中2からはAチームに絡むこともできました。中3の4月あたりには、世代別の日本代表にも選んでいただけました。

すがや:日本代表!! 素晴らしい!

鈴木:その年はかなり代表活動にも参加させていただいて。さらに年末にあった高円宮杯でも優勝することができて、かなりいいサッカー生活を送れました。

すがや:中学はこれ以上ないくらいの順風満帆なサッカー生活ですね! 当時、一緒にプレーしていた選手は誰ですか?

鈴木:南野遥海(現ガンバ大阪)、高橋隆大(現グアラニFC)、名願斗哉(現川崎フロンターレ)、桒原陸人(現明治大学)、吉原優輝(現拓殖大学。ガンバ大阪加入内定)などと一緒にプレーしました。

すがや:すごいメンバーが揃っていたんですね……! それだけのメンバーが揃うと、ほぼ試合に負けることはないんじゃないかと思うのですが。

鈴木:そうですね。中3のころは、年間で3試合くらいしか負けていないと思います。

トップチーム昇格は叶わず

すがや:恐ろしい強さ! そこから高校サッカーへ進む人もいると思いますが、鈴木選手はそのままガンバユースに昇格したんですよね。

鈴木:はい。ただ、高校1年生の時に、コロナ禍になってしまって……。その後、コロナが落ち着いて7月あたりに活動が再開したものの、再開後2週間くらいで大ケガを負ってしまったんです。高2で復帰するんですが、復帰してはケガをして……というのを繰り返し、なかなか継続してプレーができませんでした。結局、1年くらいケガが長引いてしまいました。

すがや:1年も健康体でプレーができないって、かなりストレスも溜まりますよね。3年になってからはいかがでしょうか。

鈴木:3年になって、やっとケガも癒えて、試合にも絡めました。ただ、自分たちの代でプレミアリーグから降格させてしまったんです。1年間通して、ずっと苦しい戦いが続いた感じでした。

すがや:なるほど。トップチーム昇格の話はあったんですか?

(扉が開く音)

兵藤慎剛監督(以下、兵藤):すみません! 遅くなりました!

すがや:兵藤監督! インタビューに参加していただき、ありがとうございます! いま、鈴木選手の高校時代について聞いていました。

兵藤:大翔、ちゃんと喋れてるか?(笑) さえぎっちゃってすみません。続きをどうぞ。

すがや:こんな明るい監督、なかなかいないですよ!(笑) では鈴木選手、続きをお願いします。

鈴木:はい(笑)。まず、1月のオフシーズン、トップチームのキャンプに参加する人、しない人と分かれて、自分は参加できませんでした。そこで選ばれると(トップ昇格の)可能性が高まるので、その時点でなんとなく(昇格できないことが)分かって。7月くらいに正式に昇格できないということが分かりました。