新たなアイデアをインプットするには?

高野:家にある普通に趣味で買ったものとかも、メカニックなものや可愛い雰囲気のものが多いんですか?

SRIMIN:家にあるものは結構雑多に色々あるんですけど、僕自身、イラストレーターさんの作品を見るのが好きなので、イラストレーターさんの本とかが多いですね。なので、あんまり工業的に参考にしているものが部屋にどかっとあるとかっていうのはなくて。

高野:完全にじゃあ趣味というか好きで読むっていう。

SRIMIN:やっぱり自分じゃできない世界観っていうのを構築されている方が多いんで、そういうところに憧れがすごいあるなって思います。

高野:そういう作品を見ることでアイデアも生まれたり?

SRIMIN:アイデアをインプットするためにやることは街歩きがほとんどですね。幸い東京に住んでいるので、いろんなとこに行きやすくて。街をうろうろしているうちに見つけたものとか。例えばすごく興味をそそられる看板があるとか、路地にいろんなステッカーがたくさん貼ってあるなとか。おもちゃ屋さんにふらっと入って、今はこういうパッケージが流行りなのかなとか。そういうものを見たりとかしていますね。

高野:そういう目線で街歩きとすることで、そこからいろいろなアイデアに繋がることがあるんですね。

SRIMIN:そうですね。余り普通の人が見ない所だと通行止めの看板を見るのが好きだったりして今ここが通行止めになってるんだと気づいて、そういうところに非日常感を感じてわくわくしたりとか。

高野:確かに言われてみれば。電飾で光っているものや反射板で作られていたりとかいろいろな形もありますしね。誰もが知っているエンブレムというかマークみたいなところもきっとアイデアに繋がるんですかね。

SRIMIN:めちゃめちゃ好きなんですよ。そういうのが。

高野:確かに面白いかも。信号機とか交通標識みたいな普段から何気なく見ているようなものって。

SRIMIN:そういうのをミニチュア化したらめっちゃ可愛いんじゃないかとか。

高野:確かに。ゲーマーだったりとかはしないんですか。

SRIMIN:子供の頃は結構やっていて、今もレトロゲームに着想を得た作品をいろいろ作ってはいるんですが、ゲーム自体はいつのまにかはめっきりやらなくなっちゃって。創作活動にそこそこのリソースがかかるんで、なかなか集中してゲームだけに打ち込めないというか。

今は一日30〜40分ぐらいでサクッと遊べるスプラトゥーンをやったりとか、数十分で一旦満足みたいなゲームをやることが多いですね。

高野:短時間でも息抜きになりますもんね。ちなみに、今後挑戦してみたいアイデアとかってありますか?

SRIMIN:繰り返しになっちゃうんですけど、やっぱり他の人とコラボするっていうのがどんどんやってみたい方向性なんですよね。なので、自分にしかできないところとコラボ作家さんのお力を借りられるところと掛け合わせて、自分だけじゃ届かなかったような人たちにも見てもらえたりとか、そういうことができたら今後いいのかなって思っています。そのためのフォーマット作りっていうのをちょっと頑張っている状態です。

高野:こちらが本業になる可能性は今後の状況によってって感じですか?

SRIMIN:そうですね。本職の会社が潰れたら(笑)。

二人:笑。

SRIMIN:今は本業があるので三ツ目重工では好き勝手やってますが、こちら一本になってしまったらそれこそ依頼のお仕事とかもいただいてまた一からデザイナーとしてやっていかなければならないかなと思います。今やっていることはデザインの手法を使った作家としての作品づくりなんでデザイナーとしての振る舞いとはちょっと違うんですよね。その自覚をもちつつ今の三ツ目重工は運営されています。

高野:「三ツ目重工」って聞くと会社っぽい、組織っぽい感じですけど、一人で全部やられているんですか。

SRIMIN:そうですね。

高野:販売とか在庫管理とかを考えれば、一人でできる限界は確かにありますよね。

SRIMIN:ありますね。名前つけたのはほんと若い頃だったんで。

高野:お名前を聞いただけだと会社の可能性もありますよね。響き的にはスタッフが大勢いるんじゃないかみたいな。

SRIMIN:確かにそうなんですよ(笑)。そういうところが当時まだ尖っていたというか(笑)。今だったら「重工」じゃなくて「工房」にするよなとか。だからちょっと恥ずかしいんですよ、今「重工」を名乗るのが言うのが(笑)。

高野:でもいいですよ。重工って言いながらも可愛いものを作っているっていうギャップが。素敵だなって思います。今日、お話しをたくさんうかがって今後の活動や作品がさらに楽しみになっちゃいました。

SRIMIN:ぜひ楽しみにしていてください。多分、自分の枠を超えて色々できると思うんで。その中で自分ができることを拡張していければ、さらに出来る幅も広がりますし。しばらくは他のクリエイターさんの力も借りつつ、新鮮なことをやっていけたらなと思っています。

高野:今までのこの連載でお話しをたくさんうかがってきたんですけど、コラボをしていく形ってなかったのでとても興味深かったです。皆さんご自身でやられていっていう感じだったので、コラボに未来を感じるというか、その面白さを展開していく作家さんっていうのは意外というか、今後の展開がとても面白そうだなって思いました。僕も何かしらでご一緒できるように頑張りたいなと思います。ぜひ何かお話があれば! 

SRIMIN:そうですね、せっかく出会えたご縁もありますから。

高野:ありがとうございます。あと、次の個展、楽しみにしています(笑)。

SRIMIN:まだ決まっていないんですけど(笑)。

高野:今年、来年? ぜひやっていただけたら!。必ず見に行きますので。

SRIMIN:今日は本当にありがとうございました。こんなんで大丈夫でした?

高野:ありがとうございます。楽しかったです。新しい驚きがたくさんありました!

次回の『お訪ねアトリエ』は、2026年3月20日(金)更新予定です。お楽しみに!!


 
 
プロフィール
高野洸(たかの あきら)
2009年、NHK教育の人気番組「天才てれびくんMAX」の全国オーディションで選ばれた5人でDream5を結成。妖怪ウォッチのエンディング「ようかい体操第一」が話題となり、2014年にはレコード大賞・紅白歌合戦に出演。2016年のグループ活動終了後は、ミュージカル「ROCK MUSICAL BLEACH」主演や「刀剣乱舞」(膝丸役)、「ヒプノシスマイク」(山田一郎役)、舞台「キングダム」(信役)、舞台「WAR BRIDE―アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン―」などに出演し、俳優として活躍。音楽活動では2019年に「LOVE STORY」でソロデビュー。2024年、2025年には、<高野洸 5th Anniversary Live Tour 「mile」~2nd mile~>を開催し、LINE CUBE SHIBUYAにてファイナルを迎えるなど音楽面でも精力的に活動している。2026年2月14日からライブツアー<AKIRA TAKANO LIVE TOUR 2026 MODE ON>が全国8会場で行われる。
X(旧Twitter):@AKIRAT_official 
Instagram:@akira_takano_official
プロフィール
 
三ツ目重工 SRIMIN(すりみん)
アクリルカット+3Dプリントで可愛く、かつオリジナリティあふれる雑貨やアクセサリーなど、なんでも作れてしまう不思議なマルチクリエイター。
X(旧Twitter):@Mitsumecchi
Instagram:@srimin