その“言動”が本当に“公平”か問い直す

▲『クソ女の美学』(小社刊)より

著者は言います。「クソ女」とは、他人の視線より自分の欲望に正直になれる人のことだと。なぜなら、女性の欲求は、それが至極当然のことでさえも欲望になるからです。

そう、何をやっても非難されるくらいなら、いっそやりたいようになって悪口を言われた方がマシ。自分のために“選択”できる女が「クソ女」なら、むしろ「クソ女」になってやろうじゃないか!

「今、自分のために欲張ることを選んだすべての女性たちにエールを送ります。クソ女どもよ! ファイト!」

著者からのエールが、あなたに届きますように。

女性のみなさん。これまで「仕方ない」と思っていた“違和感”を、今一度見なおし、自分の本当の姿、本当にしたいことに、忠実になってみませんか?男性のみなさん。その“当たり前”が本当に“当たり前”か、今一度考えなおしてみませんか?

本書『クソ女の美学』は、あなたが自分自身を取り戻す“きっかけ”を、かならずや、もたらしてくれることでしょう。

プロフィール
著者 ミン・ソヨン
漫画家・作家。両親の仕事の関係で、中国と韓国を行き来しながら10代を過ごす。高校卒業後、スイスでホテル経営を学んだのちイギリスのホテルでバーテンダーとして働く。通算 17 年間の海外生活を終えて韓国に帰国後、ウェブ漫画のプロデューサーとして働きながら、自身もウェブ小説を書き始める。気ままに生きているようで意外と心配性、強情そうに見えて繊細。世間に対し、どうか、ありのままの多感な人間としてそっとしておいてと願うが、その道のりは険しいようだ。大きな野望と、数えきれないほどの欲望の持ち主。好きな言葉は“文明人になりましょう”。
プロフィール
訳者 岡崎暢子(おかざき・のぶこ)
韓日翻訳家・編集者。1973年生まれ。女子美術大学芸術学部デザイン科卒業。在学中より韓国語に興味を持ち、高麗大学などで学ぶ。帰国後、韓国人留学生向けフリーペーパーや韓国語学習誌、韓流ムック、翻訳書籍などの編集を手掛けながら翻訳に携わる。訳書に『あやうく一生懸命生きるところだった』(ダイヤモンド社)、『Paint it Rock マンガで読むロックの歴史』、翻訳協力に『大韓ロック探訪記(海を渡って、ギターを仕事にした男)』(ともにDU BOOKS)など。

※本記事は、WANI BOOKOUT[特集]話題本ピックアップ (2020年4月28日)「クソ女の美学」を加筆編集したものです。