「ウェビナー」という言葉をご存じだろうか。「ウェブ」と「セミナー」を組み合わせたもので、コロナ禍でこれまでの対面のセミナーに代わるものとして注目を浴びている。ビジネスや教育の現場でも、新しい環境を整えなければならない。ZoomやGoogleなど複数あるツールの特徴を、いち早くウェビナー・オンライン講演を取り入れている講演依頼.comに解説してもらった。

「ウェビナー」のツール。どれを選べばいいの?

ウェビナーの配信ツールは無料のものも含め多くありますが、その内のいくつかをご紹介します。開催趣旨や内容(例えば講演なのか研修なのか等)によって、使用を決めるのも良いでしょう。

  1. コクリポ
  2. Zoom ビデオウェビナー
  3. Google ハングアウト
  4. V-Cube セミナー

※その他、Adobe ConectYouTube LiveGigaCastJストリームLiveOnmillviなど

1.コクリポ

弊社も使用しているコクリポでは、フリープランもあるため、まずはテスト利用をお薦めします。

Google Chromeブラウザがあるパソコンであればウェビナーが可能であり、最大300名参加ができます。回線の遅延や切断のリスクを徹底的に抑え、もし切断されても自動で再接続する機能は安心です。

そして、共同主催者を設定し、ウェビナー実施中に主催者が扱えるすべての機能について操作権限を個別に付与できます。例えば、主催者はプレゼンに集中、共同主催者がチャットへの回答やアンケートを行うなどの役割分担が可能なのも特徴です。

専用ソフトも不要で、参加者のメールアドレスにURLを送るだけで参加ができ、招待客だけでのクローズドな限定ウェビナーも可能です。また、有料プランでは録画もボタン一つでできるため、振り返りや参加できなかった人への共有も可能です。

操作が分かりやすいという声が講師からもあがっています。

【コクリポの料金プラン】
接続人数が3名、1回のウェビナー時間が60分というフリープランから、最大300人同時接続ができる有料のものまで、3つのプランがあります。参加人数や実施時間に合わせてプランを選ぶと良いでしょう。

2.Zoom ビデオウェビナー

Zoomは配信ツールの中でも比較的耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

最大の特徴は、最大100名の講演者がインタラクティブに主催することができ、プランのアップグレードや拡張機能を購入することで視聴者も100名~最大10,000名までの参加に対応していることが挙げられます。

そして、主催であるホストが参加者を自由に「パネリスト」や「視聴者」に変更できたり、質疑応答や聴講者の内容理解度を確認する際にも活用できる、「手を挙げる」という機能があるのも特徴です。

ブレークアウトルーム機能でグループを分けることができるため、ワークショップ形式も可能。※Zoomミーティングのみ〔「Zoomミーティング」と「Zoomビデオウェビナー」で機能が異なるため注意も必要です〕

【Zoomミーティングの料金プラン】
無料プランは最大100人まで参加可能。1対1の場合は無制限だが、グループミーティングは40分までなど一部条件がある。
有料プランは、ホストや参加者数によって月額2,000円(税別)から月額270,000円(税別)までのものがあります。

【Zoomビデオウェビナーの料金】
有料のプランであるプロ〈月額2000円(税別)〉以上に月額5400円(税別)を加算。
追加料金で最大1万名まで参加や機能の拡張ができます。

3.Google ハングアウト

Googleハングアウトは Googleが提供しているコミュニケーションツールです。チャットやグループチャット、ビデオ通話、音声通話などが利用でき、Googleアカウントさえ持っていれば無料で簡単に使用できます。

基本的にはビデオ通話と画面共有を用いた配信でskypeに似た印象があり、参加人数は最大10人までとなるため小規模なウェビナーや試験的な導入にはオススメです。

また、無料版では物足りない、という方はより便利にビデオ通話ができる有料版の「Google Hangouts Meet」へ移行することも可能です。

※Googleハングアウトは2020年6月以降にサービスが終了予定。その後は既に提供が開始されている「Hangouts Meet」と「Hangouts Chat」に分かれる。ウェビナーを行う場合は「Hangouts Meet」を使用。〔利用には有料の「G Suite」の手続きが必要。現時点で無料版はありません〕

【Google ハングアウトの料金】
無料で最大10名まで参加可能です。
【G Suiteの料金プラン】
最大100名が参加可能な月額680円(税別)から最大250名参加可能な月額3,000円(税別)までの3つのプランがあります。

4.V-CUBE セミナー

Web会議のクラウド市場で13年連続シェアNo.1を達成し、5,000社を超える企業と契約している実績があります。

国内だけでなく全世界最大10,000拠点のPCに対して高画質で配信できる強力なシステムを持っており、受講者もブラウザで視聴可能なため、専用アプリケーションのインストールなどは不要。

サポート体制も24時間365日と整っており、当日の配信サポートや専用スタジオの提供も行っているのも魅力です。

またライブ配信に遅れて参加した場合に、後からでも最初に巻き戻して視聴が可能な点や、アンケートをグラフ化できる点など独自の機能も備わっています。

【V-CUBEセミナーの料金プラン】
用途によって、細かくオプション等も用意されているため、HPからのお問い合わせをお薦めします。