ポイントは寝室の「音」と「光」、そして寝具
④睡眠環境を整える
質の良い睡眠を取るための環境整備は、とても重要です。たとえ自分にとって寝心地が良い環境であったとしても、実は、質の良い睡眠のためには適していない環境である場合もあります。
わたしたちの睡眠に大きな影響を与えるのは「音」と「光」です。
まずは、「音」についてご説明しましょう。例えば、自宅の隣で工事がはじまり、夜通し工事が続く場合は、当然睡眠が妨害されてしまいますよね。
ときどき、「睡眠学習」と称して、寝ながらイヤホンで英語などの学習教材を聴いている方がいますが、すぐにやめるべきです。睡眠の妨げになるばかりで、学習効果はまったく期待できません。
ただ、わたしたちは、音にはだんだんとなれていくことが分かっていますので、あまりに神経質になって防音室レベルの遮音をする必要はありません。
次に、光についてご説明しましょう。質の良い睡眠を取るためには、部屋の外の光をしっかりと遮る必要があります。というのも、わたしたちの脳は、光によって睡眠のスイッチを切り、覚醒のスイッチを入れるのです。
もし、寝室のカーテンの遮光性が低く、夜になっても街灯の光などで部屋が明るくなってしまう場合は、すぐに遮光性の高いカーテンに交換するといいでしょう。
⑤寝具を選ぶ
寝具といえば、パジャマ・枕・布団ですね。ここでは、それぞれを選ぶポイントをお伝えします。
パジャマを選ぶ上で大切なポイントは、「体を締めつけない」ことです。ときどき、靴下をはいて寝る方がいらっしゃいますが、わずかな締め付けでも交感神経を刺激して、睡眠の質を悪くしてしまいますので、注意が必要です。
次に枕についてお伝えします。枕は、頭とからだをつなぐ首を支える道具です。自分に合った枕を選ぶポイントは、頭の後ろと背中のラインがまっすぐになること。
最近では百貨店などで専門のスタッフがいて、中身もそばがらや羽毛、パイプなどから特殊な素材まで、さまざまにそろっているようなので、相談してお気に入りを選ぶのもいいかもしれませんね。
そして、最後は布団です。布団には掛け布団と敷き布団がありますので、それぞれにポイントがあります。
まず掛け布団は、体に強い重みを感じないものを選ぶのがポイントです。
そして、敷き布団は、通気性の良いものを選ぶといいでしょう。というのも、人は寝ている間に汗をかきます。その汗がこもってしまうと、寝苦しくなり、質の良い睡眠が取れません。
わたしは、掛け布団は季節に合わせて複数から選んで使っていますが、敷き布団は一年中、京都西川の「ローズラジカル敷きふとん」です。
この敷布団の表面は、上下・前後の方向にウェーブさせたダブルウェーブ構造で、立体的になっているので、空気が流れるスペースがあり、通気性に優れています。ですので、寝床のなかの環境を整えるのにうってつけなのです。
夏は涼しく、冬は暖かいので大変重宝しています。