この春から体を鍛え直したい貴方に贈る“読む筋トレ”。アメリカをはじめとする世界の最新トレーニング事情から、筋肉を増やす食事法まで。ここでは、UFC世界チャンピオンマックス・ホロウェイをクローズアップ。その筋肉だけではない真の強さとは?

悪い時は「学びの時期」だと考える

UFCフェザー級チャンピオンのマックス・ホロウェイは、チャンピオンでい続けることはもちろん、試合を続けることさえ難しいUFCの世界で、フェザー級で6年間無敗、14連勝して真のチャンピオンに君臨しているスター選手です。

2019年7月の3度目の防衛戦で勝利した後、2019年12月14日にマックスの4度目の防衛戦が行われることになりました。試合が行われるのは、エンターテインメントの聖地ラスベガス。僕は3度目同様、4度目の防衛戦もマックスのコーチとしてセコンドに入ってほしいと、マックスから依頼を受けました。

セコンドの依頼を受けたからには、全力でマックス・ホロウェイをサポートしたいと思い、試合の1カ月前から彼の地元であるハワイで、毎日朝から晩まで過酷なトレーニングを積み重ね、心身を磨き上げていきました。僕はマックスの家で、マックスや彼の家族と寝食を共にし、試合に挑みました。

チームマックスには、マネージャーが1人、コーチは僕を含め4人います。マックスやマネージャー、僕以外のコーチたちは全員、家族を連れて試合会場に乗り込みました。僕は家族連れでUFCのような大きな試合に臨むチームを、チームマックス以外には知りません。だからこそチームマックスには、家族のような連帯感と揺るぎない結束力が生まれるのだと思っています。

いよいよ、マックス・ホロウェイの4度目の防衛戦の日がやって来ました。

▲マックス・ホロウェイ 

挑戦者は、強敵アレクサンダー・ヴォルカノフスキー。計算しつくされたスタイルで戦い、フェザー級で17連勝をあげてランキング1位に浮上した強者です。

5分5ラウンドを全力で戦った末、マックスはなんと判定負けという結果にーー。

3度目の防衛戦とは真逆の結末に、試合直後はすべてを奪われたような気持ちに陥りました。大きな功績を残してきたからこそ、敗者になった時の絶望感も大きく、その絶望感は時間の経過とともに重くのしかかってきました。