仕事は4回同じ失敗をしたら「アウト」

Ropia 話は変わりますが、シェフの若かりし頃の時代、僕たちの世代の時代、現在修行中の世代、どんな違いがありますか?

日 髙 昔は根性でしたからね。休みを取らずに働くのが当たり前っていう時代だったですから。労働時間も長かった。先輩から教えてもらわないと、それしかやれなかったけど、今はネット媒体もそうだし、情報が入ってくるんで、技術に関してもいくらでもやれますよね。大いに生かせばいいと思いますね。自分の仕事は時間内に終わらせる。

メリハリをつけて仕事をして、そして技術的なものに関しては興味をもって自分で色々調べたり見たりすると。自分が何をしたいかっていうのを、なるべく早く理解して、基本的な技術は覚えてしまい、次の仕事を任せてもらえるようにやっていったら、いいんじゃないかなと思いますね。

Ropia 僕もその通りだと思います。結局は、今任されている仕事をちんたらやっていたら、いつまでたっても次にいけないですもんね。

日 髙 常に考えながらね。失敗したら、なんで失敗したんだろうって理由をちゃんと考えないといけない。同じ失敗を繰り返す人いるじゃないですか。2回3回はいいけど、4回同じ失敗をするようだと、ダメですよね。

Ropia 日髙シェフに怒られたら、おっかないですよ! ちなみにシェフ、趣味とかってありますか?

日 髙 やっぱり食べることとお酒かな。あとは温泉行きたいんですけどなかなか……。あと年に2回イタリアに行っていました。お客さんと一緒に。2つの旅行車で。新しいイタリアの風を感じて帰ってこれるんですよね。10日ずつ、20日間は行っている。

Ropia 年に2回20日間って結構なペースですよね。

日 髙 春と秋。最初に予定を立てて、終わったら来年どこに行こうかという話をして。

Ropia うわ~、楽しそう。お客様とですよね?

日 髙 そうそう。お客さん。

Ropia 人数はどれくらいですか?

日 髙 10名ちょっとですよ。

Ropia いいですね! 一番楽しい人数。ちなみにシェフの今後の展望として、YouTubeチャンネルをやってみようとかってありますか?

日 髙 自分でやることは考えていないんですけど、YouTubeの影響力の大きさっていうのは、本当に小林シェフと知り合ってからも、つくづく感じています。

Ropia いえいえ、お恥ずかしいです。

日 髙 面白いですよねえ。動画もいろんなバージョン考えていらっしゃるし、素晴らしい。動画を見て料理が好きになる人って多いでしょうし。家でイタリアンを作る人がいるっていうことは、すごい素敵だなって思いますよ。

Ropia そうですね。きっかけはなんでもいいですもんね。料理を好きになる。僕らもなにかお手伝いできればと思いますよね。