服装は「両家の格」に差を出さないこと

顔合わせの際の服装は「両家の格」を合わせることがマナーです。一方が正礼装ならもう一方も正礼装、一方が準礼装ならもう一方も準礼装といった具合です。

近年は和気藹々と、略礼装で行う方々が多いようです。

いずれにしても、互いにどのような服装で出向くのか、結婚する2人を通じて確認し合いましょう。

顔合わせの際は、お相手のご家族に結納や結婚式についての考え方や希望を確認し、意見をすり合わせましょう。

家族の考え方、地域的なしきたり、結婚式の形式、仲人や媒酌人を立てるかどうかなど、細かい部分まで確認し合うことが大切です。そうすることで、この先がスムーズに進みます。遠慮することなく、面と向かっているこの機会に、皆さんでしっかりと確認し合いましょう。

結納には、大きく分けて「正式結納」「略式結納(集合型結納)」「簡略式結納」の3つがあります。

仲人を立てない簡略式結納の場合は、両家の顔合わせの場で結納品を交換することがよくあります。

もし、簡略式結納を考えているのであれば、結婚する2人を通じて顔合わせの前から、両家の意見をすり合わせ、当日に臨むと安心ですね。

▲服装は「両家の格」に差を出さないこと イメージ:PIXTA

これから親戚になる相手家族への配慮を欠かさずに

両家の結婚式や結婚生活に対する考え方が、一度の顔合わせで一致すると良いのですが、そうとは限らない場合もあります。

一度は一致したものの、結婚式が近づくにつれて、考え方や気持ちが変わったということもなきにしもあらず。そのような事態に備えて、お相手のご両親とは式直前まで、子どもを介しながら、齟齬のないように確認し合っておくと安心です。

なお、正式な結納を行うと決めた場合は、日取りや形式も決めなければなりません。

結納式と結婚式の資金について、それぞれの負担をどうするのかなども、事前に話し合っておくべき大切なことです。

わが子の義理の親になるといっても、入籍や結婚式を終えるまでは、正式な家族ではありません。馴れ馴れしくしすぎると、失礼だと受け取られてしまうことも。訪問時には手土産を持参するなど、気遣いや気配りは大切です。

また、結婚式前でも相手側の慶事・弔事があったら、最大限の礼を尽くしましょう。御祝儀や不祝儀はもちろんのこと、ときには冠婚葬祭への参列も必要になるかもしれません。

お中元やお歳暮については、相手のご両親が「そこまでは……」と積極的でない可能性もあります。お互いに贈るのか贈らないのかも、子どもを通じて確認をしておくと安心ですね。一方だけが、突然贈るというのは避けたほうが良いでしょう。先方が変に気を悪くされては本末転倒です。