ライブの成功でアメフラっシは「語り継がれる」存在へ
まさに想定外の連続。
誰もこんな会場の使い方をしたことなんてないから、どんなことが起きるかなんて想像がつかない。なんならザーッと雨が降って、気温がグッと下がってくれたほうがライブ環境としてはよかったのかもしれないが、さすがに天気ばかりはコントロールできない。
そんな過酷なステージに4人は最後まで立っていた。
もちろん課題点はたくさんあったけれども、これだけ得難い経験をし、そこから次の一歩を踏み出せたのは本当に大きなことだったと思う。
本来であればエンディングで「次はこの会場で!」と、この先の予告を打ちたいところだが、今回に関してはちょっと無理な話だった。
なぜなら、この日の段階で「大成功!」の太鼓判は押せなかったから。
ライブから1週間経ってもメンバー、スタッフ、観客からひとりも感染者が出なかった、ということを確認できたらひと安心。2週間が経過したところで、初めて「無事に終わった、大成功!」と胸を張って言うことができるのだ。この記事が無事にアップされていれば、文句なしの「大成功」だった、ということになる。
何から何まで今までとは違うことばかりだが、もし、これから先、以前のようなライブの楽しみ方ができるようになったとしたら「2020年の夏コンサートは特別だったね」と、振り返られることになるだろうし、今後もなんらかの制限がかけられるようなことになったら「あの日から新しい様式がはじまったんだよね」と思い起こされるようになる。
2020年の夏を「失われた季節」にしなかったことで、アメフラっシは「語り継がれる存在」となったのだ。
終演後、メンバーはちょっぴり涼しくなった会場の外に出た。
「せっかくだから極楽門の前で記念写真を撮ろう」という話になったのだが、スタッフたちが当時のことを思い出しながら、いろいろとポーズを取らせようとすると「そんなの知ってるよ!」「伝説のライブなんだよ」「もう何度、見たかわからないよ」とメンバーは口々に極楽門への思いを語り出し、9年前、ももクロがそうしたように、極楽門から独特のフォームで走り出すシーンを即座に完コピしてみせた。
あぁ「語り継がれる存在」になる、というのはこういうことなんだな。
そして、そういう存在になる資格をこの日、4人は手に入れたのである。
この記事が配信されたということは、無事に2週間が経過した証であり、はじめて「ライブは大成功だった!」と胸を張って言えるようになった。当日、いや、それ以前から徹底的に対策を打ってきたスタッフに敬意を示すとともに、最後まで舞台に立ち続けたメンバーに喝さいを送りたい。最後に「この日のライブが伝説として語り継がれる日を待ちつつ、2週にわたった舞台裏レポートをしめたいと思う。
『毎週アメフラっシ!』は次回9/15(火)更新予定です、お楽しみに。
作詞・作曲・編曲:藤田卓也
■バカップルになりたい!
作詞:桑原永江/作曲・編曲:松浦雄太
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■「メタモルフォーズ」
作詞:MEG.ME/作曲・編曲:R・O・N
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