ダイエットの知識を間違えて解釈・実践したせいで、ダイエットをしているのに実は太っていた、なんてホラーな状態になることも。我慢して辛いダイエットに耐えたのに、成果がないばかりか、太っただなんてガッカリどころではありません。成果の見えないダイエット生活を送るあなたに、運動指導者である森拓郎氏にインプットしてほしいメソッドを紹介してもらいました。
※本記事は、森拓郎:著『ヤセたければ走るな、食べろ!』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。
主食ナシは1日1回で十分
「主食は抜けば抜くほどヤセる」。流行の糖質制限食をこのように自己流に解釈し実践している人はいませんか。
そのような人は、たとえ一時的に目覚ましくヤセたとしても「なぜかリバウンドした」「前より太った」というような残念な結果を迎えているはずです。
たしかに私は夕食の1回は糖質制限を推奨しています。つまり主食ナシをお勧めしているわけですが、それは1日1回で十分です。
厳格な糖質制限の考え方では「主食=悪」という考え方が成り立つことでしょう。その結果「米もパンも麺も主食は全部、悪なのか」と早合点してしまう人がいてもおかしくありません。
しかし、糖尿病等の治療目的で主食を抜くのであればともかく、ヤセることを目的としている人が突然「主食を全部抜く」という方法には、大きな危険がつきまといます。
特に飽きっぽい人や、挫折をしやすいという人ほど、早期に結果を求めるあまり「短期集中型でヤセよう」と、過激な食事法を実践しがちだからです。
「短期集中」というと聞こえはよいですが、リバウンドの可能性は一層高くなります。無理のない計画を立てて、できれば長期にわたって持続できるような食事法、つまり正しい食べグセへとシフトしていくことが理想的です。
お菓子を食べたら意味がない
また「主食を抜いている」という人にありがちなのが「お菓子をよく食べる」というパターンです。チョコレート、せんべい、まんじゅう、スナック菓子……。
「自分の意志で購入しているわけではないけれど、職場の共有スペースに置いてあって、残業の時などついつい食べ過ぎてしまう」「よく土産として甘いものが配られるため、食べざるをえない」
こんな恨み節もよく耳にしますが、スルーしたり、実際には口にしないなどうまくかわすことはできるはずです。そうでないと、主食を抜いている意味がありません。
主食を抜いている空腹感から、お菓子に手が伸びているのであれば、本末転倒です。お菓子をおやつや軽食として摂るくらいなら「お菓子ゼロ、食事の際にはお米を少し食べる」という方がはるかに健全です。