一度も締め切りに遅れることなく原稿を書き上げた

あとは、連載を受ける前に「2000文字くらい」という原稿量が、果たしてどのくらいの量なのかというのを体感するために、最初の3話分くらいをとりあえず書いてみて「本当にやれる仕事なのか、見極めてから受けよう」ってね。

実際にパソコンに向かって書き始めてみると、意外とスイスイと文章そのものは出てきます。語彙力がないので、言葉のチョイスはワンパターンになっている気もしますけどね。それで「ああ、これぐらいだったら、やれなくはないのかも」と思って、自分に鞭打って、連載のお仕事を受けることにしました。

ここまでを読んでくださった人なら分かるかもしれませんが、昔から変に臆病なところは変わってないのかもしれません。事前にそれなりにみっちりと、シミュレーションをしてみたんです。

仕事になると、自分だけの都合ではどうしようもない部分も出てきますからね。原稿を落としたりすれば、関係者や皆々様に迷惑を掛けてしまうことになります。妙な責任感もついてまわってか、今回の原稿は一度も締切りを破ることなくここまで来れました。

そして、自分がここまで書いてきた、書けたということにも、ビックリです。当初、ネタ切れに苦しむ予定だったのに(笑)、連載の中では、時が2008年くらいで終わってしまいました。書きたいと思ってリストアップしたことの、半分も書けていないような気もします。

これは自分にとっても、衝撃的です。「自分はこんな書ける人だったのか…!?」と。仕事量としては2000文字で良いはずなんですけど、一本書いてみると5000文字~6000文字になっていたりして。「さすがに長すぎる!!」って、2週にまたいでの連載にさせてもらった内容がいくつもあります。

エンジンが掛かるまでは長い時間がかかるんですけど、エンジンが掛かり始めたら止まらなくなっちゃうタイプだったようです。暴走機関車みたいですね(笑)。

新型コロナウイルスの影響で、外に出る機会が減って、家に居る時間が確実に増えたというのも、筆を走らせる要因にはなったとも思いますが、コロナの影響なんか、ないほうが嬉しかったけどな、もちろん。はやく収まるといいんですけど。