新年早々、お年玉をゲットできるか!?

あけましておめでとうございます! ウーバーイーツの自転車配達員Wです。みなさまは2021年の年明け、いかがお過ごしでしょうか? この原稿を書いているのは12月下旬ですが、おそらく私は都内で配達していると思います。

昨年末にも書きましたが、年末年始は配達員にとって一番の稼ぎ時。本業のライター業の収入も不安定で、さらにコロナ禍で配達での収入も減った私にとっては、新年早々でも正念場。配達員になってからの三が日は、毎年フル稼働で働いております。

そこで今回は、お正月の配達について気がついたことや、お正月ならではの配達事情について綴っていこうと思います。

▲「アラフォーUber Eats配達員 激走日記」正月編がスタート! イメージ:PIXTA

私がよく配達している中央区近辺で、一番注意しなければならないのは、新年一発目の国民行事「箱根駅伝」です。毎年1月2日に東京→箱根の往路、3日に復路が行われるのはみなさんもご存知の通り。往路は、東京・大手町の読売新聞社前を午前8時に一斉にスタート。8時30分ぐらいには交通規制も解除されるので、配達に影響はありません。

問題となるのは復路です。合計10区間、217.1キロを2日かけて激走しているランナーたちは、鮭が生まれた川に遡上するように大手町に向かって一心不乱。道路わきには応援する人々が山のよう。1月3日は、13時過ぎより銀座や日本橋を貫く中央通りなどで、車両の通行規制が行われるのです。テレビで観戦している注文者たちには知る由もありませんが、ここを横断しなければいけないときのタイムロスは、配達員の稼ぎを直撃します。

まぁ規制される時間は30分程度なのですが、正月は配達員が少なくなるため、所定の時間に決まった回数を運ぶと収入がアップする「クエスト」が発動しやすいので、必死にもなります。実際2018年・2019年・2020年の三が日には、10時30分〜15時までの間に「クエスト」が発動し、ここぞとばかりに配達に明け暮れました。

▲道路の横断が一大ミッション イメージ:PIXTA

平日のランチタイムのピークは11時〜13時過ぎですが、休日のランチタイムは14時過ぎまでがピーク。13時台に何回配達できるかがボーナス獲得のカギとなるので、この30分が非常に大きいのです。

この通行規制を避けようと、駅伝と関係のない六本木や渋谷エリアで配達していても、六本木のお店で受け取った商品を新橋まで配達するという、箱根駅伝のコースを横断しなければならない依頼が入ったりすると意気消沈。駅伝のルートを完全に避けるために、足立区や江戸川区で配達しようとすると、注文数が減ってしまうのです。

結果、箱根駅伝に関しては、通行規制の道路を横断するような注文がこないことを祈るしかありません。この日だけは注文依頼を待っている間や、信号待ちの間に自転車を止めてスマホをいじり、駅伝の状況を細かくチェックしています。