ゴールは健康を一元管理する無料ポータルサイト!
新保 アイデアたくさんの藤田社長ですが、今後の事業構想などを教えてください。
藤田 まずは、もうすぐリリースする予定ですが、オンラインの診療予約・診療・服薬指導までワンストップで提供したいとの思いで、合弁会社を設立し、オンライン診療のサービスを開始する予定です。
健診を受けて、指導対象になった人については産業医が面談するわけです。そのあと、病院へ行ってくださいとなったとき、一定数で行かない人が出てしまう。そこで、オンライン診療で産業医の診察が受けられれば、かなりメリットがあるはずです。
だいたいの生活習慣病は、急変するケースがまずないので、薬を服用する場合は長期間になります。そうすると一定間隔で薬をもらいに行かなきゃいけない。そうするとまた何時間も待って、診察が数分ということになる。それが嫌だという人がいるのは当然かもしれませんよね。
オンライン診療だと、予約して、医者とスマホやPCで面談して、そのあと仕事があるようであれば処方箋を薬局に送って、薬局から宅配してもらうことができる。システム化の部分で若干遅れましたが、そろそろ発表できます。
新保 それは利用者にとって朗報ですね。
藤田 そうだと思います。それと、今後はデータの活用というところがポイントになっていくのは間違いありません。一元的に保管・管理ができていても、それをあまり見ないで、健康のために使わないのでは意味がありません。データを活性化していくのが当社のモデルだと思っています。
現在は、健保組合や企業、エンドユーザーから利用料を取るというビジネスモデルなのですが、これを将来的には無料にしたいんです。Yahoo!やGoogleのように広告収入で賄えれば、利用料を取らなくてもいい。そういうサイトに進化できないかと。
そう考えると、国のパーソナル・ヘルス・レコードという制度も、国の予算を使わなくても運営できてしまいます。そんなふうに、健康周辺を全部一元的に、いわゆるポータルサイトとして管理していくのが当社のゴールです。
新保 自社の発展だけでなく、国や国民の健康を管理するシステムまで想定しているのが素晴らしいですね。藤田社長、今回は大変興味深いお話をしていただき、ありがとうございました。
藤田 ありがとうございました。
自社開発の健康管理システム「バリューカフェテリア®システム」を利用して各種健康管理サービスをワンストップサービスとして提供するオンリーワン企業。健康管理のインフラを目指す企業として、事業活動を通じて人々の健康寿命の延伸に貢献するため、健康経営の活動を全社で一丸となって取り組んでいる。
ホームページ:https://www.valuehr.com/docs/
所属:B-creative agency (http://bca-inc.jp/)