自分のお仕事で見てくださる人に勇気を与えたい
――先ほど「あざとい以外のイメージも出していきたい」と話していましたが、今後はどんな風になっていきたいですか?
荒牧 今度、初めて舞台に出させていただくのですが〔詳細はプロフィール欄にて〕、清楚な部分だったり、男女問わず“素敵だな”って思ってもらえるようなナチュラルな魅力を磨いて、女優としても活躍できるようになるというのが目標です。
でも「あざとさ」は自分の一番の武器ですし、やめるつもりはありません。いろんな雑誌でグラビアを撮っていただくことが増えてきたのですが、どこの現場でも「荒牧さんは、あざといんだよね」って言ってもらえて、すごくやりやすいです。もう自分の中に、あざとさが染み込んでいるのか、カメラの前に立ってるだけなのに「あざとい!」って言われたりするんですよ(笑)。きっと「あざとく振舞って」って言われるより、何も言われないで普通にしているときの方が、あざとくなっている気がします。
――今年の9月に二十歳になりますね。そこに向けての思いというか、十代のうちにやっておかなきゃ、ということはありますか。
荒牧 なんでしょう……今はグラビアが楽しくて。もともと水着になるのも恥ずかしくて、グラビアには抵抗があったんですよ。でもやってみてわかったのは、“あざとさ”もそうですけど、グラビアで自分を表現するってすごく素敵なことで、やり続けたいです。グラビアって若いうちしかできないって言う人もいるし、そういう意味ではグラビアかな。
あとは演技のお仕事にたくさんチャレンジしていきたいです。先ほど過去にSNSで炎上した話をしましたけど、どんなことでも実際に体験してみないとわからないし、体験したからこそ、わかることってあると思うんです。“炎上した”っていうことも、たとえばニュースを読んで、その被害に遭った人の気持ちを推し量ったり想像したりは誰でもできると思うんですけど、想像は想像でしかなくて、実際に体験しないと絶対にわからないことがあるなと思っていて。
日々、自分が体験することって、その時は「楽しい!」「辛い…」って感じるだけで、それはそこで完結してしまうものですけど、この世界でお仕事をしていたら、どんな体験でもそれがゆくゆく役に立つことがあるんじゃないかなって思っています。たとえばある物語があって、それを私が演じさせていただくときに、それまで自分の人生で体験したことが演技にも活きて、見る人に何かを感じてもらえたら……って思いますね。
大袈裟な話になるかもしれないですけど、作品の中での私の演技で何かを感じていただいて、見た人の人生に影響するというか、その人が勇気をもって一歩踏み出すきっかけになれたら……と思っています。それが、この世界で私が一番したいことなのかもしれません。
〇YouTubeチャンネル『りさぴょん🐰💗荒牧理沙』