2020年にリリースした写真集『e mi ru ma』では、タイトルの通り挑戦的なカットが話題となったタレント・伊藤えみ。今年の6月には、デジタル写真集『VIVID GIRL 伊藤えみ』をリリースしている彼女は、なんと日本ラーメン検定でほぼ満点の96点を獲得し、今年の7月に行われた生配信企画では、並み居る強豪を抑えて優勝するほどのラーメン好きだそう。彼女の深いラーメン愛、そしてグラビアなど仕事への思いについて聞きました。

きっかけは「麺屋武蔵 青山」

――まず最近の伊藤さんのトピックで言うと、7月11日に行われたラーメン検定の生配信企画で、並み居るラーメン好きを抑えて見事に優勝されたことですよね。

▲ラーメンの話になると自然と笑みがこぼれる

伊藤 そうですね、負けず嫌いなので(笑)。もともと想定の台本があったんですけど、最後のコメントのところに「悔しいです! リベンジしたいです!」って書いてあって。「私、負ける前提じゃん! 絶対勝ってやる!」って思って(笑)、より勉強に熱が入りました。

――想定を覆してやろうっていうのが素晴らしいですね(笑)。そもそも、ラーメンを好きになったきっかけは?

伊藤 この仕事を初めて16~17年になるんですけど、現場から次の現場へ、という短い間でサクッと食べられるもの、というチョイスがきっかけですね。このお店が、ということで言えば、事務所が青山一丁目にあったので、もう閉店しちゃいましたが「麺屋武蔵 青山」は数え切れないくらい食べました。

――今でこそラーメンを女性がひとりで食べる、って珍しいことじゃなくなりましたが、その当時はかなり珍しかったんじゃないかと思うんですけど。

伊藤 そうですね。でも、それが仕事につながるなんて全く思ってなくて、ラーメンを日常的に食べはじめた時期と、自分がブログをはじめた時期がかぶってて、ブログにその日に食べたラーメンをアップしていたら、それがラーメン好きの方の目に止まった感じですね。仕事じゃなくて、ただただ純粋にラーメンが好きだったのが良かったのかもな、って思ってます。

▲取材の合間もラーメンの話は尽きない

――なるほど! では、伊藤さんが思うラーメンの魅力ってなんですか?

伊藤 おっ! 意外と普段聞かれない質問なのでうれしいですね(笑)。ラーメン好きが集まると、きっかけとか、そもそもラーメンの魅力ってなに? みたいな話にならずに、あの系列がどうとか、深い話になりがちなので(笑)。

――たしかに、詳しい人が集まるとそうなりがちですよね(笑)。

伊藤 魅力かぁ……短い時間で、コース料理を食べたかのような満足感がある、って所ですかね。あと、この仕事をしていると、ひとつの仕事にいろいろな人の努力が入ってるって気づくんですけど、ラーメンもまさにそうで、麺やスープに、いろいろな方の思惑や決意が込められているんですね。命を賭けてるぐらいの方もいらっしゃいますし、自分もそれぐらいの熱意を持って仕事できたらと思ってます。

――クリエイティブな面で共感するってことですね。

伊藤 はい。あとは、ラーメンがなかったら今の交友関係はガラッと変わってただろうな、と思うくらいラーメンによって交友関係が広がったので、そういう意味でもなくてはならないものになっていますね。

「テイクアウト」「冷やし」「変わり種」オススメの店

――伊藤さんほど熱意があると、好きなラーメンって数多くあると思うんですが、テーマ別でニュースクランチ読者にオススメするラーメンを教えてほしいなと思って。まず、このコロナ禍でテイクアウトのラーメンでのオススメをお伺いしたいんですが。

伊藤 そうですね、私自身テイクアウトって、家の近所でしかやらなくて、そこを紹介すると家がバレてしまうので(笑)、ただ普段行くラーメン店はテイクアウトやってるのかなって調べたら、御茶ノ水の「ラーメン大至」さんは、普通のラーメンも冷やし中華もあって良いですよ。

――種類があるのは良いですね! 今ちらっと話にも出ましたが、9月でも暑い日があるので、ちょっと冷たいラーメンのオススメもお伺いしたんですが。

伊藤 「大至」さんにも期間限定の冷やしメニューがありますね。ほかには、去年夏に舞台をやってたんですが、コロナ禍で打ち上げとかもできなかったんで、自分で麺で打ち上げをしていて(笑)。そのときは大塚の「創作麺工房 鳴龍」に行きました。そこはミシュランで一つ星を獲得してる人気店で担々麺がおいしいんですけど、担々麺を食べたあとに限定の冷やしも食べたくなって、でも追加で頼むのはラーメン好きのマナーに反する……と思って、一杯食べて、並び直ししました(笑)。

――ちょっと待ってください(笑)! そもそも大前提として、一回で2杯食べるのって普通のことなんですか?

伊藤 ありますあります! 普段行かない地方に行ったときは3杯食べたり。行列店でも、そのたびにきちんと並び直して、ラーメンをいただく。後ろめたい気持ちを持っていたら、せっかくのラーメンがおいしく感じないので! 「鳴龍」でも、担々麺食べたあと、かなり長い列ができてたんですけど、最後尾に並んで、冷やし梅塩拉麺をいただきました。

▲Instagramではラーメン情報も多く載せている

――素晴らしい。それでは「目を引く変わり種ラーメン」はありますか?

伊藤 私、ラーメンで失敗したくなくて(笑)。だからすごくリサーチするんですね。信頼できるラーメン好きの方にもお聞きしたり。

――ラーメン好きでも、好みは各々違いそうですよね。

伊藤 そうですね! それぞれ得意分野も違うし、この地域はこの人に聞けば間違いない、みたいなのもあったり(笑)

――あははは! 得意な地域もあるんですね。

伊藤 なので、なかなか奇をてらったラーメンは食べる機会が少ないんですけど、町田にある「パイナップルラーメン店さん パパパパパイン」は、名前の通りパイナップルが入っている奇抜なラーメンなんですが、おいしいです。あと二子玉川にある「鮎ラーメン」も、名前の通り鮎がまるごと1匹入ってる塩ラーメンなんですが、これも見た目のインパクトに負けずにおいしいですね。