結成から2年超。コロナ禍での活動は「上がるだけ」
――円神は、コロナ禍が始まった2020年6月に結成されて以来、ずっと制限のあるなかでの活動を強いられてきましたよね。
草地稜之 First Circle、Second Circle(いずれもワンマンライブの名称)と続けて、本当に徐々にですけど、最近応援してくれるMU3E(ミューズ:円神ファンネーム)の数が増えたなって、めちゃくちゃ感じてます。個人の発信するSNSにも反応してくれる人が増えたり、円神としてもっともっと伸び代があるなと感じさせてくれた期間でした。
中本大賀 僕たちのデビュー・シングル『Say Your Name』に入ってる『ENJIN』って曲……。そこで(山田)恭ちゃんが歌ってる「ここから上がるだけ」ってフレーズがあるんですけど、本当に僕たちは一番下のスタートラインから始まったんで、上がるだけしかなかった。コロナ禍のいろんな制限によって思うように活動ができなかったとはいえ、あんなに明るく「上がるだけ」って言ってるんなら、俺たちもそれを信じて上がっていくしかねえって。
そういう思いが、お客さんの数とか、投稿のリアクションの数とか、数字にもリアルに見えてくるようになって、円神の輪が自分たちの目に見える形で広がってきてるのを感じます。右肩上がりになっているのは間違いないんで、このアルバムをきっかけにもっと早いペースで大きくなっていけたらいいなと思います。
中林登生 デビューした頃がコロナ禍だったので、ライブやイベントもできない状況だったんですけど、今年5月のKCON(韓国文化が体験できるフェス。円神はJO1やINIと共に出演)とか、大きなステージに出させていただいたときに、新しく僕らを見てくれた人の反応がすごく良くて。そこで「見てさえもらえたら好きになってもらえるんだ」ってすごく自信がついたし、ここからが勝負だなと思うようになりました。その自信を原動力に変えて、今はスピードも数字も意識しながらやっていく大事な時期だなって。