淡水のバス釣りに海釣りのタコ竿とシーバス竿で挑む

バス用のタックルは持っていないので、手持ちのどの竿で代用するか考えていたら、以前、タコ釣りに行ったとき、同行した方がバス用の竿を持ってきて釣っていたことや、バス釣りを得意とする一木花漣さんにバスの手ほどきを受けた際に、底をコツコツする釣り方を教えていただいたことがあって、これはタコ釣りと同じ要領なのかも! と思い出して、シーバス用とタコ用の竿を準備。

管理釣り場のインストラクターの方に見せたら「その竿ではちょっと固いのでは……」と言われたものの、釣れなかったらレンタルしようと、まずはシーバス竿でスタート。

私はほとんど海での釣りなので、いわゆる“縦の釣り”(仕掛けを下に落として上下に動かして誘う釣法)が多いのだけど、バスは横の釣り(仕掛けを投げて仕掛けが横の状態で動かす釣法)なので、今までとは釣り方が全然違い、まずはそれに慣れることから。

朝のうちは魚が水面近くに浮いていることが多いということで、水面近くでアクションを起こすことに。いわゆるトップ用と呼ばれるルアーのなかから“ホッパー”(水面に浮くルアー)でチャレンジ。

ホッパーの動かし方もよくわかってないから、私が投げると水面に着いた時に「ピチャン」という音がするのだけど、「ポコン」と落とさないといけないとあさいさんからレクチャーが。

▲ルアーのみの写真を撮り忘れてしまい拡大写真で失礼します。こちらがホッパーです

ルアーを水面で魚が跳ねたように見せなきゃいけないのだけど、何度やっても「ピチャン」と落ちる。なにこれ、難しい~~~!!

まずは投げ方の練習からとなり、バス釣りどころではない。あさいさんからすると、私はカッコ悪い投げ方だそうで、なかなかうまくいかない。

最初の1匹までの険しい道のり

次に管理釣り場の方にお話を聞いたら、「人の気持ちとしては池の中心に向かってルアーを投げたくなると思うんですが、そうではなく、池のヘリを見て、ヘリに沿って投げたほうがいい」とのアドバイスをいただいた。

なぜヘリがいいかというと、魚がエサを食べるとき、ヘリに追い詰めて食べる習性があるので、そのヘリで待ち伏せをしてる魚を狙おうと。それはどんな魚でも同じだそうで、例えば障害物や水草、木の陰などにルアーを落とし、ヘリをひいてくるといいそうなんです。

ホッパーでポコンと水面に落とし、その後は水面に泡を立てるように動かす練習をしつつ釣りをしていたら、あさいさんが着水と同時にホッパーで1匹ゲット。やっぱり彼女はルアーの人。本当にうまい。

それから徐々に太陽が昇ってきたので、二人ともルアーを変えることに。あさいさんはミノー(小魚に似せたルアーで生きた魚を演出する)、私はバイブレーション(リールを巻くと細かく振動することで魚にアピールする)をチョイス。

次は以前、一木さんに教えていただいたとき、ルアーを着底させて一瞬しゃくって→落とす→着底したらすぐにしゃくって→落とすという、“チョン→着底”を繰り返す釣法を試してみることに。

それをやり始めたらアタリは出せるようになったものの、魚がかけられない。寸止め状態を繰り返すうちにようやく1匹!! やったー!! めちゃくちゃうれしい!

▲最初の1匹までが長かった…そのぶんうれしさも倍増!

しかし、その実態は……。釣り方としてはすごくカッコ悪く、アタリに合わせたもの魚がかからず、「ああ~~乗らなかった~~」と声に出して嘆いているうちにルアーが草にからまっちゃって。それを直して、リールを巻いたら、たまたま魚がついていたというオチ(笑)。

「乗らなかった~」と言ったのに魚がついていて、わかっていなかったことはバレバレ。たまたま釣れただけだった(笑)。