1年前から予約した憧れの青森大間でクロマグロ釣り

キハダへの想いは持ち続けたまま、1年前に友人に誘ってもらった大間のクロマグロ釣りの日が近づいてきた。皆さんも、年末年始のテレビの特番で一度は見たことがあるであろう、あの大間のクロマグロ釣り。クロマグロ釣りができる遊漁船が限られていることもあり、1年前に予約をしないと埋まってしまうので、去年から予約を入れていたのだ。

今年からクロマグロの資源保護のための規制も始まり、30キロ未満はリリース、30キロ以上のキープは1日一人1尾。月にあげていい全体の重量が決まっていて、それを超えると捕獲禁止。違反をした場合は罰則もある。

そんなルールのもとで現地まで行っても、海の状況次第で沖に出られるとも限らない。とてもハードルの高い釣りなのだが、別名“海の黒いダイヤ”とも呼ばれるクロマグロは、マグロのなかでも最高級。これこそ一度はトライしてみたかったのだ。

1日目は東京から函館に入り、フェリーで大間へ移動して終了。2日目はクロマグロ釣りの予定だったのだが、海が時化て船が出られず中止に。いきなり1日ヒマになってしまい、地元の漁師さんたちを訪ね歩きご挨拶。漁師さんも時化で仕事ができないから、ご挨拶するにはちょうどよく!? 多くの漁師さんと交流を持つことができ、ごはんを食べて2日目が終了した。

▲地元のお店でおいしいマグロを堪能した

残るはあと1日。クロマグロを釣ることはできるのか!?

▲出船は午前2時。真っ暗闇の海へ

最終日の3日目。海況はOKとのことで、いよいよクロマグロ釣りへ。朝というのか夜中というのか、午前2時に出船し、まずはエサにするサバ釣りからスタート。現地の漁師さんスタイルで、竿で釣るのではなく手釣りという初めての釣り方。

▲同じ船の方の手釣りの様子をパチリ

深夜2時過ぎの真っ暗な海上で、自分の手の感覚で水深15メートルくらいのところへ仕掛けを落とし、35センチ程度のサバを1人20匹くらい確保。これが結構あっという間に釣れて、いよいよクロマグロのポイントへ2時間半~3時間かけて移動。外も少しずつ明るくなり、船長がナブラを探し始める。

今日はいい日に当たったのか、相模湾では全然見つからなかったナブラが、あちらこちらにボッコンボッコン見える。とても印象的だったのは、そのナブラのほうから風が吹いてくると、あの独特のマグロの獣くさい脂の匂いがしてきた。海上でマグロの脂のにおいをかいだのは初めてのことで、この船の下にマグロがいる!! というのをダイレクトに感じられてきて興奮もMAXに!!

▲マグロに追いかけられ逃げるカツオがあちこちに見える

船長から「どうぞやってみてください」とアナウンス。エサのサバをハリにつけ、リールのクラッチをフリーにしてサバを泳がせていく。どんどんと遠くへ泳ぎ糸がリズミカルに出ていくなか、突然、シューーーーーーーーーーーっと、誰もが「これは!」と感じるスゴイ勢いで糸が出ていった。

▲左は相模湾で釣るときのハリ、右は大間で釣るときのハリ。こんなにも大きさが違う