私の育児参加の必需品「トッポンチーノ」

コロナ禍だから使わなかった(使えなかった)というものもある。

「外出するときの乳児用具一式が入るトートバックを買ったけれど、出ていく機会がなかった。同じように、おむつ専用のポーチも、一度病院に持っていって失くしてしまって以来、なくても困らなかったわね」

スタイ(ヨダレかけ)は、かわいいものをたくさんいただいた。息子はヨダレがあまり出なかったので、それほど出番がなかったが、こればっかりは前もってわからない。

ぬいぐるみのなかでは、ひもで引くオルゴールが付いたファミリア製のワンちゃんが息子のお気に入りになった。「イッツ・ア・スモールワールド」が流れるもの。「掃除機をかけながらベビーベッドの前を通るとイヤな顔をするので、鳴らしながら私が歌ってあげると、ニコニコするようになったの」と妻。

赤ちゃんの時期を過ぎ、1歳半ばになったときに思い出したように、このぬいぐるみのオルゴールを聞かせてやったら「なつかしい~」という顔で息子がはしゃいでいた。しっかり記憶に刻まれているのだなあ。

出産前から備えていて役に立ったものの1つが「トッポンチーノ」である。赤ちゃんの体形にちょうどいい、イタリア由来の楕円形の小さなおふとんのことだ。

妻いわく。「ママ以外が抱っこすると泣いちゃうという話をよく聞いていたの。ママの匂いを付けたふとんごと抱っこしてあげると泣きやむらしいよ」ということで、これは私の育児参加の必需品でもあった。

だが、それとは別に、わが息子はトッポンチーノに寝かせた状態で抱き上げると、ママだろうがパパだろうが関係なく、うっとりしている。

赤ちゃん用のベッドというのは、窒息を防止するために固い材質でできているので、ふわふわの綿でできたトッポンチーノの肌触りは格別なのだろう。

肌触りと言えば、文京区から出産準備としていただいたミキハウス製の大きなガーゼタオルも、息子がスリスリと頬を寄せるほど手放せなくなった。

表がガーゼ、裏がタオル地で、クマ・ゾウ・ウサギのカラフルな柄は、親が洗濯して干していても明るい気分になれる。何回も洗ってくたびれてきても、材質そのものは劣化していないから、いつまでも息子がスリスリする。

「さすが、文京区!」と妻がしきりに感嘆していた。

▲私の育児参加の必需品「トッポンチーノ」 イメージ:hirost / PIXTA

わが家の赤ちゃんグッズをまとめてみる(個人による感想です)。

【レンタルして役立ったもの】

ベビーベッド

【買ったり、いただいたりしてよかったもの】

お風呂セット、食器セット、バウンサー、トッポンチーノ、オルゴール付きのぬいぐるみ

【あまり使わなかったもの】

ドーナツ状の授乳用まくら

【あったらよかったなあと思ったもの】

電動ハイローチェア