西海岸で出会ったフレンチボーイ
私が入学したのはアメリカ・ロサンゼルスの語学学校で、ヨーロッパからの学生がたくさん来ていました。
その中で、入学式の時に「あの人、超カッコイイ!」と思ったフランス人の男の子に出会ったのです。
最初は言葉なんて通じないし、自分はまだ子供だし、シャイで人見知りだし、アジア人だから相手にされないだろうなって、本当に自信がなくて向き合うことができませんでした。
でも、そんなお子ちゃまな私でも、その彼と付き合うことができたんです。
彼と付き合うことによって新たな友達の輪が広がり、彼の友達のヨーロッパ人のグループと仲良くなっていきました。
そのうち、最初に住んでいた学校の寮を飛び出し、彼との同棲生活を開始。とうとう学校にも行かなくなってしまうのです……。
毎日ビーチからヴィラまで車でドライブして、週末になるとベガスまで行って遊び明かし、またある日はティファナまで行って遊び暮らし、オレンジカウンティでも……と、まさに『ビバリーヒルズ高校白書&青春白書』そのもの。
アメリカ生活は毎日が超青春で、本当に平和だった!
そんな幸せな日々が続く中、
大好きだった彼が故郷のフランス・パリへ帰ってしまうことに……。
憧れていた海外での学生生活、そこで掴んだ甘い幸せもここまでか。
と、素直に終わらせるわけもなく、
「お父さん、フランス人の彼氏できちゃって……。彼と同じフランスの学校へ行ってもいい?」と一応控えめに聞いたら
「オッケー」と軽~く承諾を得て、私はその彼と一緒にフランス・パリへ!
わずか10ヶ月間の、LA青春白書だったのです。