経営者の悩みのひとつに「リーダーとなる人材が欲しい」というものがあるようです。つまり、日本の組織にはリーダーシップをとれる人材が少ない、ということでしょう。経営コンサルタントの井上裕之氏が、成功者に必要不可欠なスキルであるリーダーシップの取り方について紹介します。
※本記事は、井上裕之:著『効率がすべて -誰でもできるけど4%の人しかやっていない報われる行動-』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。
競争に勝つためには“いいチーム”をつくることが必要
より大きな結果を生み出すためには、チームをつくることが必要になります。人ひとりで生み出せる結果は大きくはないのです。
チーム一丸となって同じ方向に進むことで、最短最速で、ひとりでは生み出すことができない驚くほどの結果をつくることができます。
また、リーダーシップのある人は、どこに行っても重宝されます。多くの人が、人を引っ張っていくことを苦手としているので、貴重な人材なのです。
どんな時代でも、リーダーシップがない人で大きな結果を得た人はいません。
「リーダーとなる人材が欲しい」
私の周りの経営者も、人を採用する際には「将来リーダーとなれる人材か」「今までのリーダーとしての手腕はどうだったか」という点を重視しています。
京都大学iPS細胞研究所名誉所長の山中伸弥氏は、このようなことを語られています。
「今は競争が激しいので、支援者の方たちの役割が、昔に比べるとはるかに大切になっている」
やはり、競争を勝ち抜き、大きな結果をつくるためには、いいチームをつくることが必要不可欠です。
しかし、多くの人がいいチームのつくり方を知らないために、結果を出せないでいます。皆がバラバラに動いてしまうチームでは、大きな力は生まれません。
リーダーシップを発揮できる人とは、当然、人を動かす力がある人です。
では、どんなときに人は動いてくれるのかと言えば、やはり“使命”と、それを果たしたときの“将来の姿”がイメージできるときです。
リーダーシップが取れない人は、上からの指示をそのまま、メンバーに伝えてしまいます。
リーダーシップがあれば“迷い”がなくなる
では、「やってのける人」はどうするのか?
いいチームとは、ミッションとビジョンが共有されているチームです。あなたがリーダーシップをとりたいのなら、この2つを明確にチームのメンバーに伝えることがスタートです。
これらが浸透しているチームは、行動の選択基準が明確になるので、迷いがなくなります。
一人ひとりが何をすればいいのかも明確になるので、目標達成までコツコツと自分の役割をこなしてくれます。
ミッションとビジョンが共有されているチームは、全員で一直線にゴールへと向かっていけるので、目標達成のスピードも速いのです。
では、ミッションとビジョンはどうすれば、メンバーに深く浸透するのでしょうか。
それは、あなたが自分自身の言葉で語るということです。
たとえば、よくあるのは「売り上げを10%上げる」というような、ありきたりなメッセージをメンバーに伝えてしまうということです。
これでは「会社の売り上げを上げるために、頑張りなさい」というメッセージしか伝わりません。
これでは、個人個人が情熱的に前進することなどできません。
たとえば「会社は今、売り上げに困っている。私たちの部署の会社への影響力を高めるために売り上げを10%上げよう。そして、私たち個人個人の地位やポジションをいいものとしよう」といった具合に、具体的に、一人ひとりがやりがいを感じられるような、ミッションとビジョンを掲げるべきです。
そういったことができる人こそ、リーダーシップがあると言えるのです。
もし、今、自分がリーダーの地位にないとしても、のちのち大きな結果を得たいのなら、リーダーシップは必要不可欠なスキルです。
自分の言葉で、メンバーにミッションとビジョンを示せるリーダーになることを目指しましょう。