多くの成功者が散歩やジョギングを好む理由
あなたは、仕事やプライベートで、解決策が思い浮かばず悩んでいることはありませんか。
そんなときは、軽いジョギングなど有酸素運動をしてみてください。すばらしいアイデアが浮かぶ可能性があります。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳など、酸素を多く必要とするもので、一定時間以上続けると脂肪燃焼効果があると言われています。
ジョギング中には、多くのアイデアが浮かんでくることがあります。仕事などに関するアイデアがたくさん湧いてくる、という経験がたびたびありました。
マラソンの練習などハイスピードで走っているときではなく「今日はのんびりジョギングしよう」と思って、ゆっくり走っているときに出現します。
なかなか解決策が思い浮かばない難題とか、悩んでいたことなどについて「そうか、こんな方法があった!」と思えるような珠玉のアイデアがひらめく瞬間が訪れるのです。
なぜ有酸素運動をするとアイデアが浮かぶことがあるんだろう? と不思議に思った私は、調べたり、人に聞いたりしたところ「デフォルトモードネットワーク」というものがあることを知りました。
「デフォルトモードネットワーク」とは、脳の科学者の研究でわかってきたことです。脳は、何も考えずにぼんやりしているときに、エンジンのアイドリングのように活性化して複数の脳領域をつないで、自己認識や情報の整理を行なうようになるとのことです。
自分では意識せずとも、脳がバックグラウンドで活発に活動しているという状態になっているのです。
軽い有酸素運動をやっているときには、何も考えずにぼーっとしているので、デフォルトモードネットワークが稼働しやすいのです。
アイデアが浮かぶのは、デフォルトモードネットワークが稼働した結果である可能性があるのです。
有酸素運動はひらめきの宝庫
京都にある「哲学の道」は、日本の哲学者が歩いて思索したことで有名です。哲学者たちも、机の上でじっと考えるのではなく、散歩しているときにアイデアが湧きやすいことに気づいていたのではないでしょうか。
デフォルトモードネットワークを稼働させる有酸素運動は、ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなど、楽にできるものが適しています。ジョギングの場合は、息があまり上がらず鼻呼吸ができるくらいのゆっくりペースです。
ウォーキングであれば、少し早めのサッサと歩くペースのほうがアイデアを出しやすくなります。
有酸素運動は、ダイエット効果やリラックス効果も得られます。
憂鬱なブルーマンデーには1時間早く起きて、朝のさわやかな雰囲気のなかで歩けば、アイデアが出るだけではなく仕事へのモチベーションも高まります。
有酸素運動の時間は早朝がおすすめですが、仕事帰りに一駅歩く、営業のときに歩いて移動する、自転車で通勤する、といった工夫で確保することができます。
最初はおっくうだと思いますが、始めて習慣化すれば、デフォルトモードネットワークが稼働し、すばらしい効果を得ることができます。
あなたも、ぜひ自分の時間を確保して、軽い有酸素運動を実践してみてください。きっと、自分でも驚くほどの珠玉のアイデアが浮かぶことでしょう。