初心者でも成功するためのボール積みのコツ
「ボール積み法」をご紹介しましたが、初めのうちはなかなかボールをうまく積めないかもしれません。
ボールが積めない原因は、いったいなんなのでしょうか。それは、ボールに目の焦点が合っていないからです。ボールを積み重ねることができないのは、視覚をボールに集中させられず、ボールの情報をうまく自分の中に取り込むことができていないからです。
まずは、ボールの情報をしっかりと目からインプットしましょう。ボールをインプットして、その情報と他の感覚を組み合わせることで、初めてボールは積むことができるのです。
ボールに焦点を合わせるためには、どうすればいいのでしょうか。
私が、研修などで初心者に「ボール積み法」を指導するときにアドバイスするのが、上に置くボールにペンで直径5ミリほどの点を書き込んでもらうことです。
ボールを漠然と見るよりも、点を書き、そこに目の焦点を合わせるほうが、よりボールにフォーカスできるからです。だから、まずは点を書いてもらい、その点に焦点を合わせてから、ボールを持つように指導します。
次に、その点が天井を向くようにして、ボールを乗せる作業を始めます。そして、その点を真上から見下ろすような姿勢をつくります。点を上から見て中心になるように、ゆっくりと落ち着いてボールを乗せます。
このコツを実践すれば、ボールは必ず積めるようになっていきます。
もし、ボールを積めなければ、目の焦点がボールにフォーカスされていないということなので、落ち着いてもう一度積み直してみてください。
ボールを積むことができれば、それは、ボールに焦点が合っている証拠で、当然ですが、ボールに焦点を集めることができていると言えます。
毎日続けて集中力を高めよう
このボール積みを、まずは15秒で1回成功できるようにトレーニングしていきましょう。これを連続して2回できるようになれば合格です。
1回成功したら、2秒間静止して、2回目のボール積みの作業を行なってください。
この際、2回目を行なうときは、1回目に上に置いたボールを下に置き、下のボールを持って、上下を逆転させてボールを積むと、1回目と2回目に区切りができ、リセット感を演出することができます。
これが簡単にできるようになり、物足りなくなってきたら、1分間で5回ボールを積むようにしてみてください。
1回にかけられる時間はおよそ10秒になります。
また、初めのうちは両手でボールを積んでいいのですが、慣れてきたら片手で積んでみることにもチャレンジしてください。
ボール積み法は、やればやるほどうまくなり、感覚的にボールの重心をとらえられ、楽に積むことができるようになります。