後世に残るようなソフトにして残したい
爆笑問題は今でもテレビのネタ番組のほか、2ヶ月に1回、事務所ライブ「タイタンライブ」で漫才を披露している。
「まあ、体力的に落ちてきてるのはありますね。ほら、俺の場合は出ていったら、まず客席に飛び込んで「助けてくれー!」とかギャーギャー騒いでから舞台に戻って漫才だから。もう、その時点で息が上がっちゃってるんだよね。
じゃあ、やめりゃいいじゃんって話なんだけど(笑)、あれやんないと勢いつかないから。だから、毎朝やってるトレーニング、自宅の階段の上り下りとか、腕立て、腹筋、ああいうのを増やす。自分で自分を追い込んでる、はははは!」
爆笑問題は昨年9月に公式YouTubeチャンネル『テレビの話』を開設。時事問題をテーマにしたコントを毎週2本アップしている。新たな活動にも意欲を見せるなか、太田のやりたいことはなんなのだろうか。
「本当は30代のノリノリのときに、純粋なテレビのバラエティーをやりたかったんですよね。漫才・コント・歌、そういうの全部含めた、ゴールデンのバラエティ」
そう聞いて、特番で2回ほど放送された『爆笑問題の楽しい地球』という番組を思い出した。爆笑問題とゲストが、その年の出来事を題材にしたコントを披露する番組だ。
「あ、そうそう『楽しい地球』。そういうのをテレビのゴールデンでやる年齢は過ぎちゃったなと思うから、DVDでも配信でもいいんだけど、バラエティとか歌とか、そういうのを全部ごちゃ混ぜにした内容のものを、後世に残るようなソフトにして残したいって気持ちはありますね」
ちなみに、最初は映画化を目指していた『笑って人類!』。これが書籍として売れて、違ったアプローチで映画化、という線はないのだろうか。
「いやー……1回ボツ食らっちゃってるしね。どうとも言えないけど……この本がすごく売れて、幻冬舎さんが映画部門を作るくらいになったら……(担当編集者に向かって)見城さんに聞いておいてください(笑)」