4月は環境が変わるタイミング、これまでの自分を見直してアップデートするチャンス。言葉を変えれば、自然と思考もポジティブになり、好感度も運気もUPすることでしょう。Instagramで人気のえらせん氏が、ポジティブになる言い換え言葉を教えてくれました。

※本記事は、えらせん​:著『一生使えるポジティブ言い換え言葉』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

「そういえば、あのとき…」時差で褒める

「そういえば、あのとき……」と、時間をおいて褒めると信頼性が増し、より相手に響きます。

「席譲るなんで、かっこいいじゃん」

↓ポジティブに言い換えすると

「あのとき、席譲ったのかっこよかったよ」

▲「そういえば、あのとき…」時差で褒める イメージ:buritora / PIXTA

農業では、種を蒔き、大事に育てて、実が一番大きくなるタイミングで収穫しますね。これは、ビジネスでも同じこと。初めはリターンをとらず、大きく広げてから収益化することで、後々大きなリターンを得ることができます。逆に、すぐに目先の利益を得ようとすると、小さな利益で終わります。

つまり、すぐに実を取らずに長い時間寝かせると、多くの利益を得ることができます。熟成させることで、いろいろなメリットがあるわけです。

これは投資でも人間関係でも同じ。良いことをした瞬間に「それいいね!」と褒めるのもいいですが、それに加えて、あとから「あのときはかっこよかったね!」と言うと、より相手に響きます。「ちゃんと見ていてくれたんだ」と感動するでしょうし、時差を使うことで、信頼性も増します。

1日のなかで良かったことを別れ際に言うのも効果的ですし、1週間前のことを「そういえば、あのとき……」と、思い出して伝えるのも効果的。過去の思い出を掘り返して、褒めてみてください。

合言葉は「そういえば」です。ぜひ、過去の褒めネタを探してみてください。それを考える時間も幸せですよ。

「前から思ってたけど…」過去も含めて褒める

どんな褒め言葉も「前から思ってたけど」を添えるだけで、たちまち印象が強まります。

「優しいよね」

↓ポジティブに言い換えすると

「前から思ってたけど、優しいよね」

▲「前から思ってたけど…」過去も含めて褒める イメージ:アン・デオール / PIXTA

人は、長く続いているものを信頼します。例えば「創業100年の老舗和菓子店」と聞けば、美味しそうな印象を受けますよね。

ずっと続いているものは「きっと今後も続くだろう」と安心感を覚えるのが人間です。

この原理は言葉でも一緒。「あいつ、お前のこと好きらしいよ」よりも、「あいつ、“ずっと”お前のこと好きって言ってるよ」のほうが信頼できるものです。

つまり、今だけの情報よりも、過去も含めた情報のほうが、言葉の情報量が多く、信頼できるのです。

ここでの合言葉は「前から思ってたけど」。「前から思ってたけど、可愛いよね」「前から思ってたけど、性格いいよね」など、どんな褒め言葉にも使えるうえに、強力な印象を残すことができます。

言われたほうは「前からってことは、あのときも? このときも?」など、思わず過去に遡って思考を巡らせてしまうことでしょう。また、信憑性が上がり「社交辞令かな?」と思われにくいのも、この言葉のいいところ。そう思うようになったきっかけがあれば、具体的に付け加えると、さらに信頼性がアップします。ポイントは、いつから思っていたのかを添えるだけ、ですよ。